「続々アメリカ・インディアンの教え」

あなたも無理せず健康になれる

加藤諦三著 ニッポン放送出版より








本書 はしがき より抜粋引用

私が「アメリカインディアン風邪ひかない」と言うとたいていの人は「本当ですか?」と

疑いの目で私を見ます。しかし本当なのです。それがアメリカインディアンのものすごい

体力の証明なのです。疑う人のためにアメリカで出版された「インディアンの教え」という

本の原文を注に書いておきます。二十六年間アメリカインディアンと生活を共にした学者

の話です。原文を見れば「アメリカインディアンは風邪をひかない」、そうとしか訳しようが

ありません。アメリカインディアンは風邪をひいた経験がないのです。なぜそこまでアメリ

カインディアンは健康なのでしょうか。それをこの本で考えていきたいと思います。


「インディアンの教え」の中で著者のジェームスは、白人の少年が前屈みになって、よろ

よろ歩いているのを見ると、この少年を野性的なアメリカインディアンの友人のトレイニン

グの下においてあげたいと思うと、書いています。もしそうすればこの少年たちはすぐに

元気になると彼は言います。少年たちは頭を直立させて顎をひき、腹を引っ込め、胸を張

り、唇を引き締め、元気に生きるようになるでしょう。そして山や野原の新鮮な空気が肺

にみちて、彼らの人生のすべてが変わり始めるというのが彼の主張です。彼はアメリカ

インディアンの戸外の生活について書いたところで、ただ綺麗にするだけの白人の生活

を非難し、「アメリカインディアンのところに行き、アメリカインディアンの哲学を学び、基本

的なものを最も大切にしろ」と書いています。そして基本的なものとは健康、幸福、くつろ

ぎ、平和、満足、愛であると。彼はまず何よりも健康の大切さを考えています。彼は人生

で何よりも健康に価値を置いたようです。そして彼はその本の改訂版の序文ではアメリカ

インディアンは健康で、幸せで、長生きであると書いています。そしてこのようなアメリカ

インディアンの素晴らしさを、どうして私たちの文明に取り入れないことがあろうかと主張

します。今の情報社会の日本でも、この約100年前に書かれたものから健康について

学ぶことがたくさんあるでしょう。


「インディアンの教え」を参照しながら書かれたこの本をきっかけに私たちがより健康に

なれるならば、あの世にいるジェームスもきっと本望でしょう。そしてこの本のおかげで、

健康に苦しんでいる人の「人生のすべてが変わり始める」なら私にとってもこれほど嬉し

いことはありません。私は若いころから健康に関心を持ち、それなりに勉強してきました。

そして健康のことを知れば知るほど、つくづくアメリカインディアンは健康によい生活をして

いると思わざるをえないのです。また、この本は健康についての技術的な知識を書いた

ものではありません。健康になりたいという意欲がなければ健康にはなれません。だから

この本は健康の哲学の本と思ってもらえれば幸いです。





目次


第1章 食事は人生を変えてくれる

食事は人生を変えてくれる

母親の手作り料理が心の支え

心安らかな夕餉はその家の愛の象徴

保存食を健康のために食生活に取り入れる

「インディアンの教え」を実生活で応用する

トウモロコシのいろいろな効果

悩んでいる人は、たいてい食生活が乱れている

アメリカインディアンが伝える「完全な食事」

世界の長寿村の驚くべきメリット

フランス人にはなぜ心筋梗塞が少ないか?

私たちはなぜ健康を失ってしまうのか?

料理で手を抜く母親はいつか高いツケを払わされる

アメリカインディアンに比べて「貧しい」アメリカ人の食事

脂肪と塩分を一緒にとるのが最も高血圧によくない

アメリカインディアンの「菜食」のすすめ

海藻類をとるとさらに完全な食事に

好き嫌いをしないことの大切さ

ゆっくり食べること・ゆっくり噛むこと

健康がもたらしてくれる笑顔

よく噛んで食べると食欲がおさまる

ストレスのせいで急いでかき込むような食べ方

新鮮な食べ物、腹八分目、リラックス

神経質な人は食べ方に問題がある

現代ではその気にさえなれば健康になれる

胃薬が氾濫しているこの世の中で

行きて、アメリカインディアンの食事の簡素さに学べ

徳川家康が残した「食の教え」

ある冒険者が伝えたこと

結局は、毎日を必死で生きているかどうか


第2章 歩くことは最高の薬

歩くことは最高の薬である(古代ギリシャの医学者・ヒポクラテス)

歩けば歩くほど疲れないで歩けるようになる

自分で薪を割れ。二重に温まる(自動車王フォード)

リラックスした呼吸をしながら歩くこと

歩くことで糖尿病も防げる

歩くことは精神安定剤代わりになる

1週間で1時間余計に歩くと2年長生きする

悩みがあったら、とにかく歩いてみること

歩くことは人をエネルギッシュにし、不眠に効く

歩くことで悩みが解消したのでは「困る」人々

運動療法からなぜ人はドロップアウトするのか?

山道を毎日40キロ歩き続けた人の言葉

健康で幸福な人は自然に姿勢がよくなる

アメリカインディアンから学ぶことはまず体を動かしてみること

すぐに健康になろうと思わない


第3章 よい姿勢は心と身体の基本

二本足で立つということの意味

アメリカインディアンが歩くときの姿勢

正しい姿勢とは?

宮本武蔵の姿勢についての教え

一日一日を真剣に生きている人は姿勢がいい

何が健康にいいのか知っておくこと

頭上に物を載せているイメージで歩く

手を後ろに組んで立ってみる

腹筋はよい姿勢に必要不可欠

疲れやすい人は一度自分の姿勢を見てみる

猫背は生命力を減退させる

世間はその人の姿勢からその人を判断する

アメリカインディアンには太鼓腹はいない


第4章 戸外生活で自然を学ぶ

アメリカインディアンはなぜ風邪をひかないのか?

子供を戸外で遊ばせると集中力が身につく

筋肉の弱さは病気を追いかける

戸外で遊んでいるうちに子供の姿勢はよくなる

戸外で子供を遊ばせることも親の最初の義務

生活様式の違いが骨格の発育に影響する

戸外で生活することにより規則正しい生活を送れる

健康にいい小さなことをただ毎日続ける

自然のリズムで生きること

自然が人間に与える力を忘れてはいけない

信じるものを持っている人、持っていない人

動物たちから生き方を学ぶ

アメリカインディアンは自然の中から神聖な力を感じ取る

赤ん坊に冷水浴をさせてみる

自然の中で裸になることのすすめ

人は自然に戻りたがる

では、実際に何から始めればいいのか?


第5章 正しい呼吸法は一生の財産

鼻から呼吸することの大切さ

口で呼吸をしていると記憶力が衰え脳の働きが弱まる

困難にぶつかったら、まず深呼吸をしてみる


第6章 教えを身につける7つのコツ

健康法で大切なのは現在の自分の位置をしっかりと知ること

健康法で大切なのは自分の条件を考えること

健康法で大切なのは自分はなぜより健康でないのかを分析すること

健康法で大切なのは人に健康にしてもらおうとしないこと

健康法で大切なのはお金に健康にしてもらおうとしないこと

今の時代に努力しないで健康が手に入るとは思わないこと

健康になる秘訣は価値観







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