「リトル・ムーン」インディアンの男の子

 ヴィンフリード・ヴォルフ 文 ナタリー・ドロシー 絵

永野ゆう子 訳 ほるぷ出版 








インディアンの人々が他の部族の出身の人に対しても、分け隔てなく自分たちの家族と

して受け入れる優しい人々であったことはよく知られていることですが、この絵本の中

の設定はその逆です。また「おおかみ」に関しても、その狂暴さを強調しすぎている(北

米の狼は人間を襲わないということ)きらいはありますが、全体的に見てリトル・ムーン

の清らかな視点に、静かな感動を覚えてしまいました。・・・・・・・・・・・・・・

(K.K)





本書より引用


ひとりぼっちのインディアンの男の子リトル・ムーンは、両親と生き別れ村の人々からも

相手にされません。それはリトル・ムーンがこの村の仲間ではなかったからです。ある日

村の人はリトル・ムーンを残して出発してしまいます。リトル・ムーンは旅の途中で一人

のおばあさんに会い、長い冬をこのおばあさんと過ごします。そして別れの最後の日に、

おばあさんはリトル・ムーンに歌を唄って聞かせました。それは強くて勇敢な、そして人

を大切にするリトル・ムーンを称える歌でした。リトル・ムーンはまたひとりぼっちになっ

てしまいましたが、その胸に明るく大きな力が湧いてくるのを感じたのでした。・・・








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