
「シャーマンへの道」
力と癒しの入門書
マイケル・ハーナー著 吉福伸逸監修 高岡よし子訳 平河出版社より
シャーマン的意識状態において習得すべきこととして、われわれが地球上の動植物、
さらには無機物にまで依存していることを謙虚に認識し、すべての生命形態に深い敬意を
払うということがある。シャーマンは、人間がすべての生命形態とつながっており、ラコタ・
スー族が言うように「みんな親戚」であることを知っている。シャーマン的意識状態と日常
的意識状態の両方において、シャーマンは家族的な配慮と理解をもって他の生命形態に
接する。彼はその歴史、連関性、特別な力を認識する。したがってシャーマンは、大自然、
野生の動植物の本来的な力、無窮の惑星的存在を通じて生存、繁栄する彼らの強い力
に対する尊敬の念をもってシャーマン的意識状態に入る。変性意識の中で尊敬と愛をもっ
て接すれば大自然は日常的意識状態では確かめえぬものをただちに明らかにしてくれる、
と彼は信じている。

「旅の歌」
ジョシー・タマリンの詩
鷲が青と藍の色彩の中に飛びこんでいく
先の白い羽に黄金の光を受け
風と静寂のリズムに合わせ
気流や暴風と共に歌い、急降下し
ただひとり、遠くを見る者、空の踊り手
太陽の火が蛇のような下界に沈む
そして鷲が赤、藤、琥珀色の光に乗って降りてくる
夜ごと長い夢をつむぐ巣へと
翼の下に頭を休め
眠りに包まれた鷲
原初の親族たちに思いをめぐらす
うろこあるもの、とぐろを巻いたものとの関係を
それらは太陽を罠にかけてのみこむ
その間、失われた世界は闇と夢の中で待つ
そして夢の世界では神と女神が
祈りの脈を打つ
小さな火のそばで踊り
大きな光に向かってドラムを叩く
喪失の叫びから歌をつくる
心の残り火をあおり
色彩を愛でる
作物の緑、トウモロコシの金
鹿と大地の柔らかで豊かな茶
霧と太陽の虹のプリズム
そして奔放な春のアネモネ
秋に燃えつきた死せるレモンの黄色と黄褐色
夏の青白い熱
そして冬の静寂の中心にある白い静けさ
希望が明滅するにつれ
夜の果てしなく暗いトンネルの中で
鷲の夢が動きだし
夢のままに影の羽をもつ鷲の霊を起こす
その霊はみなのために飛びこんでいく
異質の存在の中へと
銀白色と黒色の底知れぬ海
水面下に突っこみ
三日月の鏡像が波に揺れる
海中を降下する螺旋状の旅
そして今こそ必要な鷲の鋭い洞察力
鷲は眼下の潮流を一瞥する
暗い形が集合し、渦を巻く
爆発するような力で
油断のない戦士たる熱狂した蛇たちが
太陽の光を取り巻き、捕らえる
くちばしと爪が曲がる
羽を潮の渦から守る
その力と共に、しかしそれに屈することなく
そして彼らは戦う
心臓は眠りのうちに永遠に停止する
ドラムはリズムを刻まない
羽やとぐろ、銀の毒牙、爪は
みなの夢の死において抱き合う
そしてその瞬間、太陽は開放され
輝きながら漂い始める
海と空が出合うあの薄い皮膜に向かって
はるか下方に凍りついた怒りのイメージを残し
最後に海面を突きぬけて炸裂する
沈黙と色彩のかすかな音と共に
夜明けが光の翼の上で支えられる
命がうごめく
光がみなを覚醒させる
そして鷲が太陽に向かって舞い上がる
目覚めの吐息に乗って