Edward S. Curtis's North American Indian (American Memory, Library of Congress)


アメリカ・インディアンの言葉




ホーク・フー・ハンツ・ウォーキング(歩きながら狩りをする鷹)からの手紙


言い伝えられなかった大事なメッセージを送ります。現代という時代のことを、私は

「集いのとき」と呼んでいます。すべての人々がひとつの民族として、また「ひとつ

の人々」として強く結ばれなければいけないときだと感じているのです。我々は、

もはや人種や民族、国家によって分断されている場合ではありません。離ればな

れに存在したとしても、すべての人々の心はひとつで結ばれていなければなりま

せん。そして、そのときが近いということを私たちは知っています。私がチェロキー

族のメディスンマンとしての道を歩み始めたときから、そのことはすでにわかって

いました。いつか母なる地球のために役立つ日が来ることをすでに感じていたの

です。私たちは、望み通りの違った世界を選択しながら生きることができます。今

迫っている危機を本当に感じているなら、行動を起こさなくてはなりません。私たち

はどこに存在し、何に頼って生きているのかということを知らねばなりません。我々

 チェロキーは「母なる大地」の上に存在していることを知っています。「母なる大地」 

の胸元に抱かれ、生きていることを知っています。私は「母なる地球を通じてすべ

てのいのちがつながっている」ということを忘れたことはありません。地球はすべて

のいのちを暖かく包みこみ、愛を与えてくれます。美しい花や麦やとうもろこしや、

多くのいのちを育んでいるのです。生命は大地から生まれ、大地に還っていきます。

物事は絶えず循環していきます。多くの生命はつながりあい、支えあって生きてい

ます。生きとし生きるものに違いは何もありません。その真実の前には、時間も距

離も、何も存在しないからです。そこには、ただ慈しみと愛があるだけです。・・・



もしも、あなたが手の指をひきちぎられたら、どう感じるでしょうか。どうしようもない

痛みに耐えられないことでしょう。母なる地球も同じことなのです。手の指だけでな

く、今、母なる地球は全身を切り刻まれています。人間が地球を破壊すればする

ほどその痛みはどんどんひどくなるばかりです。ずいぶん長いあいだ、その痛みに

じっと耐えつづけてきた母なる地球は、とうとうバランスを崩しはじめました。バラン

スを失いはじめ、すでにコントロールが利かない状態になりつつあります。かつての

チェロキー族の大地は奪われ、そして荒らされて、民はばらばらになり団結は失わ

れました。我々は昔のようにひとつの部族として幸せな暮らしをすることはできま

せん。チェロキー族の敬愛する母なる地球もまた、多くのものを失ってしまいまし

た。母なる地球はまるで小犬でも蹴散らすかのように動きはじめました。大雨や

火山の爆発や地震や竜巻といった多くの自然災害を起こしはじめているのです。

すべての地球上のいのちに対して大きな被害を与えるかもしれません。愛を与え

ることを知らない人々を取り除き、破滅にむかって導く人を戒める浄化をはじめた

のかもしれません。母なる地球の声が聞こえます。「いくどおまえたちは聴いたの

か。同じ言葉が世界中のいろんな人々から、発しつづけられたのを知らないわけ

はないはずだ。何度、同じことを繰り返し言わねばならないのか。よく耳をすませ

て聴くがいい。さもなくば、私はわずかに残った最後の希望を捨ててしまうかもし

れない。新たな価値観を持った多くの人々が出会い、ひとつになることを私は待

ち望んでいる。再び世界を赤い道(正しい道)の方向へ誘うために。わかってほし

い。おまえたちを真の正しい道に戻すために大きな変化を起こしはじめたのだ。

この時代に生まれたおまえたちは選ばれたいのちなのだ。母なる地球と共に

生きるため、選ばれた人々なのだ。そう感じる人々も感じない人々も、今という

時代に生きる人々は、みな特別な人々である。生きること自体が大変な時代で

も、その人々は創造主に守られ、導かれている。創造主とは、この地球という

星では母なる地球そのものであることを思い出してほしい」・・・・・・・



すべての人々が兄弟や親子のように集い、助けあうことが真の道だということを

チェロキー族は知っています。偉大なる母の導きによって寄り添い、すべての生

き物が愛し合う日がやってくることを知っています。他人より強くなる必要はあり

ません。武器による威嚇や核による脅威はまったく無意味なことです。人間は、

本当に大切なものを急速に見失いつつあります。大地のエネルギーとなる金や

プラチナ、ウラニウムや石炭を掘りつくし、酸素を生みだしてくれる森林までもあ

まりに無駄にしすぎました。大地の大切な資源をお金儲けのためだけに使って

しまったのです。しかも、ごくわずかな一部の人達がお金を儲けるためだけに

・・・・・・・わずかな人々のせいで何百万、何千万という人々はすべて奪われ

貧しさに苦しみながらこの世から消えていきました。母なる地球からのビジョン

はこう告げます。「我々のエネルギーは個人的な安楽のためだけに使われるべ

きではない。我々すべてを破壊へ導く、心の貧しいわずかな人々の力をなくす

ために、いまこそ集え」と。ロシアは戦争と破壊をくりかえす兵器を造った指導

者の政策のために巨大な投資をし続けました。それ故に多くの人の生活までも

苦しくなってしまいました。ロシアの人々は武器など欲しくはなかったのです。

一部の指導者たちのために平和を失ってしまったのです。子供たちの未来も

考えずに行動するような指導者は、すぐにでも置き換えられるべきです。物質

的に豊かな少数の人のためだけでなく、この世に生を授かったすべての人々

のために、指導者は存在するものです。アメリカ合衆国もフランスも中国も、

ほかの国々もけっして同じ悲劇をくりかえしてはならないのです。・・・・・



母なる地球は一刻でも早く私たちに気づきを与えるため、さまざまな異変を世界

中あちこちで少しずつ起こしつつあります。多くの人たちに早く気づいていてほし

いからなのです。私たちはけっして苦しむために生まれてきたわけではありま

せん。母なる地球と調和し、楽しく幸せに生きるために、そして多くのものを愛す

るために生まれてきたのです。真に幸せになるために生命を与えられて、この時

間とこの空間に存在しているということを思い出してほしいのです。偉大なる母の

教えを守り、母なる大地を癒すために、そしてより多くの人にこのことを思い出し

てもらうために、いま、私たちは立ち上がらねばなりません。ある日、ビジョンの

中で私の守り神である鷹(鳥の鷹)がこう告げました。「若者たちよ、そして子供

たちよ、長老たちの声に耳をすませ。長老の教えによって本来の伝統的な生活

を思い起こせよ。長老たちを愛し、敬うために共に集え、長老たちの深い知恵は

生き残るための重要な手引書となるはずだ。そして長老たちよ、若者たちを我が

息子のごとく愛し、赤い道へと導きたまえ。母なる地球とつながる愛と尊敬の伝

統的な方法を授けられよ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



我々の同胞であるホピ族の預言にはこうあります。「やがて光のなくなる日が

やってくる。世界中の電気は消えてしまうだろう。電気によって動くすべてもの

はなくなり、生活は一変するだろう。しかし、我々は生き続けなければならな

い」・・・電気がなくなるとどうなるのでしょうか。想像するだけでもぞっとするか

もしれません。でも思い出してください。電気が発見される以前には、私たち

は電気というものなしに生きてきました。長老たちの知恵こそが今、若い世代

に必要となっているのです。電気がない時代にどうやって生きてきたのか、

その頃のことを知恵として、語り継いでいかなければなりません。この時代に

生き残るためには、我々すべてが自分のできることを人に対してするときなの

です。自分の兄弟や姉妹、父や母にしてあげるように、すべての人にそうした

助けを惜しみなく分け与えるのです。我々は、もともとはひとつの地球の家族

なのだから、生きるために助けあうのは当然のことなのです。慈しみの気持ち

で人と接することができるならば平和はあなたの内に訪れます。我々の才能

や時間、労力などを十分に活用するべきときがやがてやってきます。そのと

きは何ものにもとらわれることなくその力を与えなさい。報酬や見返りなど

何も期待することなしに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



大きな変化の後にはお店も何もかもなくなり、お金で買えるものも何もなくなっ

てしまうかもしれません。多くのお金があっても買うものがなくなればお金など

何の役にもたたないことがわかるでしょう。お金でしか物を買えないと思ってい

る人に、こう尋ねてみなさい。あなたは、お金で作物を豊富に収穫したり、たわ

わに実らせることができるのかと。或いはその方法を知っているのか、また教

えてくれるのかと・・・・・・・。お金などよりもっと大事なものが何かということを

人々はすぐに理解するでしょう。作物を豊富に収穫したり、たわわに実らせる

ことを知ることが、あるいは愛する兄弟である四つ足の人々(動物)から、コー

トや靴を作る方法や子供たちを寒さから守る服を作る方法を学んでおくほうが、

お金儲けよりも大事なことだということがわかるでしょう。我々が学んできたこと

は、より多くのものを与えれば与えるほど自分の人生が豊かになるということ

です。物質的なものだけでなく、あなたの知識や技術、能力を、そして愛や思

いやりといった価値あるものを計算することなく与えることが幸せにつながり

ます。真の豊かさとは、多くのものを与えられるあなた自身の内にあるのです。



日本の多くの人にこのメッセージを伝えて下さい。

いつでも、私は、あなたたちが会いに来てくれるのを待っています。


「プレアデスの知恵」 薗田綾 著 総合法令 より引用


雑記帳「魅せられたもの」1997.5/4を参照されたし


 







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