
「スカイアトラス フィールド版」カルコシュカ著
村山定男・監訳 白尾元理・訳 丸善株式会社より



この本は「星空フィールド日記」のよう
に、星座やその神話については書かれ
てはいないけれど、多くの星雲・星団な
どが肉眼や双眼鏡・望遠鏡を使って
見つけられやすいような工夫をしている
好著なんだ。分厚い星図帖を広げながら
見るのは大変だね。でもこの小さな本さえ
あれば有名な天体の情報や位置などが
詳しく記号化されているので、初めての
かたでも役に立つと思うんだ。いつもこの
本を手元に置いて肉眼はもちろんのこと
双眼鏡などを使って星空を見ると楽しくな
ると思うよ。
(K.K)
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まず、暗い星団・星雲を探すときのことを頭に描いてみましょう。このようなときは、 望遠鏡のそばで詳しい大型星図帖を広げるのが普通です。ところが実際に使うの は、大型星図帖の星雲・星団付近だけで、残り95%は不要なことがほとんどです。 この本は、その95%を切り捨ててコンパクトにし、肉眼星図と観測に必要なデータ を加えたものです。この本では統一スケールの肉眼星図に加えて、星雲・星団周 辺の拡大星図が同じページに掲載されています。拡大星図の形も円ばかりでな く、実際に双眼鏡や望遠鏡を動かしながら目的の天体を導入しやすいように、縦 長や横長の円も採用されています。いっぽう、星図の向かい側ページには、星雲・ 星団、二重星、変光星のデータが簡潔に記されています。このように工夫されてい るので、この本ではページをめくることなく、目的の天体を探すことができます。 説明は数行しかなく記号や数値が多用されているので、最初は素っ気ない本だと 思われるかもしれません。しかし慣れてくれば、十分な情報量を秘めた記号と簡潔 な説明が、いたずらに長い説明よりも役立つことがわかってくるでしょう。この本を 利用して、ひとりでも多くの方が実際に星空を楽しんでいただけたら、たいへんうれ しく思います。(白尾元理)
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