未来をまもる子どもたちへ


Nikonの双眼鏡


Nikon Binoculars ニコン双眼鏡総合カタログより



いい双眼鏡とはどんなもの







君たちが使っている双眼鏡とはどのようなものだろう。実は双眼鏡と言っても沢山の

種類があるんだ。ここでは天体観望に適した双眼鏡の選び方を紹介するね。さて、

今持っている双眼鏡を見てごらん。もしなかったらカメラ屋さんやディスカウントストア

などで試してみるといいよ。遠くのものが随分と大きく見える双眼鏡だけど、先ずこの

双眼鏡を30cmくらい目から離して接眼部(目の当たる所)を見てごらん。この時、で

きるだけ白い壁などに向けてみるとわかりやすいと思う。この接眼部に、小さな双眼

鏡のひとみと呼ばれる明るい円形のものが見えると思うんだ。実はこの「ひとみ」が、

双眼鏡の全てを語っていると言っても言い過ぎではないんだ。この正円形であるべき

ひとみが君の双眼鏡ではどのくらいの大きさだろうか。そしてその円はちゃんとした正

円の形をしているだろうか。またこの正円のひとみの周辺が暗くぼやけていないだろう

か。もしこのひとみが完全な円形でなく、周辺がぼやけていたらそれはいい双眼鏡と

は言えない。これは双眼鏡の内部のプリズムの大きさや材質が不適当か光軸の調整

がうまく出来ていないことから生じる現象だ。残念ながらディスカウントストアなどで

販売されているものはそのような双眼鏡が多いのも事実なんだ。さあ、ここまでは大

丈夫かな。じゃあ次にこの双眼鏡のひとみの大きさを見てみようね。どのくらいあった

かな。もしこのひとみが3mm以下だったら、とても天体観測には向いていないんだ

よ。人間の目の瞳孔と同じで、暗い天体などを観測するにはこの双眼鏡のひとみも

出来るだけ大きく開いていたほうがいいんだ。人間の瞳孔は最大7mmまで大きくな

るんだけど、双眼鏡のひとみも大きく7mmくらいあったほうがいいんだ。ディスカウン

トストアなどで売られているものの多くは、双眼鏡の生命のバロメーターであるひとみ

が不完全な形をしており、。ひとみも3mm以下の物が多い。。双眼鏡は一生を通して

使えるものだから、小さくてもいいからしっかりとしたものを選びたいね。今私が使って

いるのはNikonの7x35CFというもので、口径が3.5cm、倍率が7倍というものなんだ。

この双眼鏡のひとみは5mmだけど重量が610gしかなく手軽に宇宙散策ができるも

のなんだよ。勿論この双眼鏡が一番いいというわけではないんだ。それは人によって

それぞれの使い方が違ってくるし、そのスタイルに合った双眼鏡を見つけないといけな

い。大きな口径(5cmから15cmまである)で、ひとみも7mmもある大きな双眼鏡を三

脚などに固定して使いたい人は、また違った選択をすると思う。だから自分がどのよう

なスタイルで双眼鏡を使うのかをはっきりイメージしてほしいと思う。

さて次に双眼鏡の口径について見てみようね。





双眼鏡の口径が大きいほど多くの天体が見えてくるということが重要で、決して

倍率の高さなどにだまされてはいけないよ。どんなに倍率が高くても双眼鏡の

口径が小さいと暗くて何がなんだかわからないということになってしまう。これは

望遠鏡を選ぶときと全く同じことなんだ。現在もっとも天体観望に適していると

言われているのは、Nikonの7x50SPという天体観測用に開発されたものなん

だ。7.1mmのひとみ径を持ち、視野周辺部まで歪みのない像が得られ、風

雨で濡れても光学系の内部に曇りやカビなどが生じにくいように本体内部に

窒素ガスを充填してある優れたものなんだよ。上の写真はこの7x50SPより口

径の大きい10x70SPというものなんだけど、重さが2キロもあるから三脚に固定

して見るんだよ。7x50SPの重量は約1.5キロ、手で持って観望するにはこれ

くらいの重さが限界かもしれないね。他にもいくつかのメーカーから天体観望に

適した双眼鏡が出ているからパンフレットなどや天文ショップの意見を聞きなが

ら選ぶといいよ。最近では手ぶれに応じて光の屈折率が変化する補正機能を

搭載している双眼鏡がCanonから出ているし、10cmという大きな口径を持ち、

レンズが高級屈折望遠鏡でも採用されているフローライト搭載の大型双眼鏡

MIYAUCHI Bj-100iBF(宮内)という凄いものが出ているんだ。本当に何を買っ

たらいいのか迷ってしまうよね。でもいい双眼鏡は一生使えるものだから、自分

の性格などをよく考えて選ぼうね。ちなみに私がいつも使っている双眼鏡は前

に紹介したNikon7x35CFと共に、殆ど知られていない航海用計器を専門に作っ

ているTAMAYAという会社のものなんだ。もう生産中止になってしまったけど、

ひとみ系も7mmあるし、内部には曇りやカビが生えないように窒素ガスが充填

してある。勿論ひとみも実に奇麗な正円形で影もないし、衝撃に強く手になじむ

ブラックラバー張りのものなんだ。もうこの双眼鏡は15年近く使っているんだよ。

実際の航海士が使うものだから、光学的にも実用的にも優れていなければなら

ないんだ。有名メーカー製ではないけれど、この双眼鏡は他の有名な双眼鏡と

共に一生大事にしてゆくんだろうなと思う。今でも私は初心者だけど、双眼鏡を

を使っての星空観望は15年近くなる。最初はTAMAYAの双眼鏡だけだったけれ

ど、長時間見ていても腕が疲れない小さな双眼鏡のNikonの7x35CFが二台目と

なり、寝転がって見る心地よさに双眼鏡の原点に触れた思いがしたんだ。そして

三台目が小さな双眼鏡では見ることができない土星の輪などの惑星の姿や、小さ

な広がりをもつ星雲・星団の姿を見るための三脚に固定したMIYAUCHI Bj-100iBF

なんだ。このように私は星空を観望する状況によってこの三つの双眼鏡を使い分け

ることにしているんだよ。いつのまにか双眼鏡が3台に増えてしまっているけれど、

皆さんも自分に合った双眼鏡をどれかひとつでもいいから手に持つことができると

いいね。皆さんが肉眼や双眼鏡をとおして、多くの天空の果実に出会い、その美し

い姿に魅せられますように。そして宇宙の神秘が私たちの体の中にも息吹いてい

ることを心から感じとれますよう願っています。






双眼鏡に関する文献


「双眼鏡クラブ」 白尾元理著

本書はこれから双眼鏡を購入したい人にとっては、非常に参考に

なる本であり、双眼鏡を通して自分が何を見たいのかという目的を

はっきりと認識させてくれる優れた文献です。国内外の著名な多く

の双眼鏡の写真並びに性能や特徴を掲載することによって、比較

検討することが容易であり、自分に合った双眼鏡に出会えるための

多くの判断材料を与えてくれます。


「双眼鏡で星空ウォッチング」 白尾元理著

双眼鏡の仕組みや使い方、そしてどのように選んだらいいのかを

詳しく解説し、双眼鏡で観望できる太陽系の天体や星雲・星団の

場所・星図・写真を掲載している。実際の星空の下でこのような本

は非常に役立つものの一つです。




双眼鏡などを扱っている天文ショップ


天文ショップは日本でもたくさんあり、「スカイウォッチャー」などの天文雑誌でも

数多く紹介されていますので参考にしていただけたらと思います。下に紹介す

る天文ショップは、多くの天文機材の情報を掲載していますので機材選びの参

考にしてくださればと思います。


ネイチャーランドKYOEI (日本最大級の双眼鏡や望遠鏡、顕微鏡の専門店)

テレスコープセンターアイベル(双眼鏡・望遠鏡の専門店)

アストロショップ スカイバード(宮内の双眼鏡代理店、双眼鏡や望遠鏡の専門店)