バブル星雲(NGC7635)
バブル星雲は地球から7100光年の距離でカシオペア座中にあり、その直径は
6光年のひろがりをもつものなんだ。上の画像で、大質量星をとりまく巨大なガス雲
の一部が画面の左側に写っているのが見えるでしょう。なんとこのガス雲の直径は
約10光年、質量は太陽の10倍から20倍はあると考えられているんだよ。画面右下
の部分は星間ガスが大質量星からの放射で加熱され輝いているものなんだ。この
ような宇宙空間の中から私たちの星も生まれてきたんだね。さて同じハッブル宇宙
望遠鏡で見たもうひとつのバブル星雲を見てみようね。下の画像がそれなんだけ
れど、上の画像を反転させた姿で映っているよ。

この画像の下に赤く輝いている星は、太陽の40倍の質量を持った星で、この星の表面から
秒速2000km(時速700万km)というものすごい速さで粒子が放出され、恒星風が作りだ
されているんだ。この濃密な粒子の恒星風が赤く輝く星の周りを「泡」のように覆っているの
がわかると思う。そして赤く輝く星の右側に非常に濃密なガスの塊があるのが見えるね。実
はこの星に最も近い部分で、強い紫外線放射を受けて明るく光っている。そして超音速恒星
風がこのガス塊に衝突することにより、次々と明るい青色のアークができているんだよ。さて
画像上の方には、指のような形をした分子雲の濃密な塊があるのが見えるね。この分子雲
はまだ超音速恒星風と衝突していないけど、赤く輝く中心星からの紫外線放射はすでに到達
しているから、このように輝いて見えるんだね。
画面中央に逆さまに座っているのがカシオペヤ座だよ。この星座は
フェニキアのころ、すでに原型がつくられていた歴史の古い星座
なんだ。ギリシャ神話では、古代エチオピア王国の后(きさき)として
登場している。愛娘アンドロメダの器量自慢が過ぎたため、海神ポ
セイドンによって差し向けられた化けくじらティアマトによって国は
荒されてしまうが、ペルセウスの活躍によって事無きを得る物語な
んだ。そのペルセウス座は画面の左上にあり、下がアンドロメダ座
だ。右側に見えるのがカシオペヤの夫で古代エチオピア国王の
ケフェウスなんだ。このカシオペヤとケフェウスの間にNGC7635が
あるんだよ。この巨大なガス雲の中から多くの新しい星が誕生して
いくんだろうな。
ハッブル史プロジェクト・ホームページ
http://heritage.stsci.edu/
ニュース・リリース(英文)
http://oposite.stsci.edu/pubinfo/pr/1998/28/index.html