未来をまもる子どもたちへ




上の画像は双眼鏡(倍率7倍の実視界約7°)で見る夏の星空 M71(球状星団) 画像中央 や座。

距離・・・1300光年



上の画像は光害のない、そして透明感ある最高の星空を再現したものです

ので、光害などが残るところでは実際にはこのように見えない場合があります。


 




今から1300年前の世界とは?(2011年基点)

遠い昔に船出した星の光は、今それを見ている人の瞳に
映し出され、そしてその心には何が刻まれるのでしょう。


 


663 百済が唐に滅ぼされる

668 高句麗が唐に滅ぼされる

668 (日本)天智天皇が即位

672 (日本)壬申の乱

711 サラセン人が西ゴートを滅ぼし、サラセン文化がヨーロッパに広まる

710 (日本)平城京に遷都

712 (日本)古事記ができる

726 東ローマ皇帝レオ3世が偶像崇拝禁止令を出す

750 サラセン帝国にアッバーズ朝成立、ウマイア朝滅亡

774 (日本)空海、生まれる。


 




AstroArts 8世紀、地球はガンマ線バーストにさらされた? より写真・文とも引用

【2013年1月24日 英王立天文学会】

屋久杉に刻まれた年輪の分析から明らかになった、8世紀に地球を襲ったとされる強力な
宇宙放射線。その発生源として、天体同士の合体による瞬発的なガンマ線バーストを提案
する研究成果が発表された。

瞬発的なガンマ線バーストは、ブラックホールや中性子星などの衝突合体で発生すると考
えられている。

三宅芙沙さん(みやけふさ・名古屋大学太陽地球環境研究所)らの研究チームは昨年、
西暦775年に形成された屋久杉の年輪に炭素14とベリリウム10が急増していることを発表し、
774年か775年に地球が宇宙放射線の直撃を受けたことを示唆した。炭素14とベリリウム10
は、宇宙線が窒素原子と衝突してできる、通常の炭素やベリリウムよりも重い原子だ。

放射線直撃の原因としては比較的近傍での超新星爆発があるが、目撃記録も跡に残るはず
の超新星残骸も見られないため、その可能性はないとする研究結果が発表されている。

三宅さんらは太陽フレアが原因ではないかとも考えたが、検出されたほどの炭素14の要因と
しては威力が足りない。また巨大なフレアはコロナからの質量放出を伴うことが多く、それに
よって地球では活発なオーロラが見られるが、そのような記録も見当たらない。

「アングロサクソン年代記(古事記や日本書紀に相当する英国最古の歴史書)」にある、日没
後に見える「赤い十字架」の記述についても指摘があったが、776年では時期が遅すぎるし、
やはり超新星残骸も見つかっていない。

高濃度の炭素14は検出された、しかし現象の記録はない。これらを両立する説として、独・イ
エナ大学宇宙物理学研究所のValeri Hambaryan博士とNeuhauser博士は、2つのコンパクトな
天体同士(ブラックホールや中性子星、白色矮星)が衝突合体して発生したガンマ線バースト
説を提案した。こうした現象で発生したガンマ線バーストは強力だが短く、たいていは2秒以下
しか続かない。

この説なら現象の記録がないのもつじつまが合うが、こうした短いガンマ線バーストは可視光
も発するという別の研究もある。見えたとしてもわずか数日間なので見逃す可能性が高いが、
当時の記録を再度調査してみる価値はあるかもしれない。

炭素14の計測から、ガンマ線バーストは3000光年〜1万2000光年の距離で発生したとみられる。
「もっと近かったなら、生物圏に甚大な被害がもたらされていたでしょう。現在なら、数千光年離
れた場所で起こったとしても、先進社会が依存する電子機器等などへの影響があるかもしれま
せん。課題は、そのような現象がどれくらいの頻度で地球を襲うかを探ることです。今は、過去
(地球上で最長老の樹木の年齢である)3000年の間に1度だけ起こったようだ、としか言えない
のです」(Neuhauser博士)。








M71 球状星団・・・20世紀初頭まで分類不明だった球状星団・・・や座の天の川の中に

ある淡い球状星団。双眼鏡や小型望遠鏡では、星を伴った淡い星雲のように見える。星団

中心に向かって星の密集度があまり高くないことから、M11のように散開星団かそれとも

球状星団かという論争が20世紀前半まであり、正体がよくわかっていなかった。


「Newton ニュートン別冊 メシエ天体のすべて」より引用



 


「M71は、かつてプロの天文学者の間で議論の的であった。広がった球状星団であると

いう学者もいれば、非常に星が密集した散開星団であるという学者もいた。しかし今日で

は、M71が非常に近くにある球状星団であることは疑いの余地がない。1万3000光年と

いう非常に近い距離にあるため、これほど簡単に個々の星を分解して見ることができ、

遠くの球状星団に特徴的な高密の中心部が見えないのである。」

「メシエ天体カタログ」ステファン・ジェームズ・オメーラ著 より抜粋引用




「や座はとても小さな星座です。星座を形づくる5つの星は3〜5等級なので、夏の華やか

な星座の中では目立たない存在です。しかし暗い星空の下で、はくちょう座とわし座の

間に注目すると、均整のとれた「矢」の形は肉眼でも意外とよくわかります。小型双眼鏡

を使えば、星座の星の並びを視界一杯はっきりと見ることができます。や座は天の川

の中にあるので、双眼鏡の視界には微光星がたくさん見えるのでとても賑やかです。

「メシエ天体 ビジュアルガイド」 中西昭雄・著 誠文堂新光社 より引用


「このあたりは銀河のまっただ中なので、双眼鏡でのぞく視野の中には星があふれるほど

にぎやかで、いつまで見ても見あきないほどです。その中でγ星とδ星のちょうど中間あた

りにぼんやり丸い星雲状に見えているものがありますが、これが球状星団M71です。6cm

に30倍くらいになっても星雲状の見え方にはあまりかわりありませんが、倍率を高くしてい

くと周辺の微星がそろそろ見えはじめて、かなりまばらな球状星団ということがわかってき

ます。」

「星座ガイドブック 春夏編」藤井旭著 より抜粋引用


「小さくてかわいい星座。や座のγ星とδ星の間にあるまばらな球状星団。双眼鏡で淡い

星雲状。8p60倍で周辺の微星が見え始め、密集した大集団という感じが伝わってくる。こ

のまばらな球状星団は、かつては最も密集した散開星団として分類されていたという。コウ

モリのような集団だ。」

「エリア別ガイドマップ 星雲星団ウォッチング」浅田英夫著 より引用


「双眼鏡ではあわい星雲状だが、δとγの間、9番星と20′ほどはなれてならんでいてさが

しやすい。しかも、すぐ南0.5°に散開星団H20(9.6等 10′ 20個 d)があっておもしろい

ところだ。ついでにみておこう。さてM71は、口径5cmでは、あわい光のひろがりをみせる

だけだが、口径10cmクラスなら密集した星の集団ということがはっきりわかるだろう。この

比較的まばらな球状星団は、かつて密集した散開星団(密集度g)とされていたのだが、ど

ちらともとれるコウモリ星団だ。ところで、H20は暗くてあまりさえないのでそのつもりで・・」

「ほしぞらの探訪 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡による」山田卓著 より引用


「ひどくまばらな球状星団とも、散開星団ともはっきりしないといわれます。光度8.3等で、

径6′。5p10倍ぐらいで、小さな光のにじんだようにみえます。8cmでは、低倍率で小さな

光る雲のよう、高倍率でこの中に微星がうかびます。」

「四季の天体観測 肉眼・双眼鏡・小望遠鏡で」中野繁著 誠文堂新光社 より抜粋引用


 


Messier 71 - a Globular Cluster in the constellation Sagitta


「フラムスチード 天球図譜」恒星社編 より引用







双眼鏡で見る春の星空 双眼鏡で見る夏の星空

双眼鏡で見る秋の星空 双眼鏡で見る冬の星空

天体観測に適した小・中口径の双眼鏡

天体観測に適した大口径の双眼鏡

(映し出されるまで時間がかかる場合があります)

いい双眼鏡とはどんなもの

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