
反射光星雲(NGC1999)
これは地球から約1500光年の距離にあるオリオン座に位置する反射光星雲という有名な
星雲だよ。この星雲がどうして明るく輝いているのかわかるかな。星雲自体が発光していると
考える人もいるかも知れないね。でも実はこの星雲の真中に輝いている恒星に照らされて輝
いているんだよ。街灯のまわりの霧が輝いて見えるのと同じだね。この明るい恒星はオリオン
V380という星で、太陽の質量の3.5倍もあり、表面温度が太陽の2倍の摂氏一万度もある
んだ。だからこの恒星は白く輝いて見えるんだ。そしてこの星はとても若い星で、形成期に残さ
れた物質の雲に取り囲まれている。この雲には画像で明るく光っているものと、画像中心に
Tの文字を横にしたような暗黒雲の二つが見えるね。この暗黒雲は「ボークの胞子」と呼ばれ
るものの一つで、ガスや分子やチリから成る低温雲で、背後から来る光を全て遮ってしまうほ
ど非常に密度が高い雲なんだよ。だから暗黒に見えるんだね。天文学者は、この「ボークの
胞子」の内部では、チリと分子ガスがそれ自身の重力で凝縮して新しい星が形成されていると
信じている。最後に、何故この反射光星雲が有名な存在になったかの最大の理由が、この星
雲のすぐ隣で初めて発見されたハービック・ハロー天体という存在だったんだ。この天体は生
生まれたばかりの原始星からのガス・ジェットを特徴とし、その存在をここに見つけたんだよ。
この星雲の位置は下の星図を参考にしてごらん。そしてこの星雲の上にある有名なオリオン
星雲の画像(下の画像)が、日本のすばる望遠鏡やヨーロッパ南天天文台でも撮影されてい
る。そしてこのオリオン座を題材にして書いた散文詩が「星夜の調べ」なんだ。



ヨーロッパ南天天文台のパラナル観測所 (南米チリ) の8.2メートル望遠鏡「VLT ANTU」
と、赤外線カメラ「ISAAC」によりとらえられたオリオン大星雲の中心部の姿
ESO Press Photos 03a-d/01 (2001.01.17)

「すばる望遠鏡」が捉えた上の素晴らしい拡大画像はこちらのページからご覧ください
http://www.naoj.org/Science/press_release/0199/Orion_j.html
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