未来をまもる子どもたちへ



衛星トリトンとその上空から見た海王星


海王星は太陽系の第8惑星で、天体力学の理論的予測によって発見され、

天体力学の勝利と称えられた惑星なんだ。天王星の予測位置が実際と食い

違っていることに気がついたイギリスのアダムスとフランスのルベリエは、未知

の惑星の重力がこのズレを起こしているとして、新惑星の位置予報を推算し

たんだよ。そしてそれを受けたベルリン天文台のガレが、1846年に予報位置

近くで8等級に輝く海王星を発見したんだ。この青い惑星にも木星や土星の

ように環があるんだよ。そして外惑星探査機ボイジャー2号によって、表面に

は巨大な斑点(大暗斑)や白い雲が存在することが判明しているんだ。さらに

赤道付近では時速1,500キロの風が吹き、巨大な嵐が発生して「大黒斑」と

呼ばれる台風を発見したんだ。でも海王星は太陽系の外れにあり、太陽から

受け取れるエネルギーはほんのわずかなのに、何故このような凄い大気の

動きがあるのか今でも不思議で謎は解明されていないんだよ。さて、海王星

の衛星のトリトンだけど、うーん随分むかしの手塚治虫の「海のトリトン」という

漫画を思い出してしまう。それと「鉄腕アトム」。あの頃は沢山のいい漫画や

「ひょっこりひょうたん島」の人形劇などに夢中だったんだ。今は「じゃりんこ

チエ」が面白いかな。あれ、話が飛んでしまったね。そうだこの衛星トリトン

はね、1989年にボイジャーが最接近したときに比べて平均気温が2度も上

昇していることがわかったんだ。たった9年の間に大気の平均気温が2度も

あがるなんて、地球だったら大異変が起こってしまう。これは大気圧の上昇

が原因とされているんだけど、科学者は地球温暖化に関連する問題を解決

する上で、大きな手がかりになるだろうと科学者は期待しているようなんだ。

でも私は科学的な技術だけで地球温暖化を回避できるとは思わない。




海王星とトリトン(1989年8月31日、ボイジャー2号探査機による画像)

Views of the Solar System


1989年8月25日、ボイジャー2が撮影したトリトン








夏の大三角(上はデネブ、右がべガ、左がアルタイル)

デネブは白鳥座の星だけど、この白鳥のくちばしに輝くアルビレオ

は天上の宝石と呼ばれているほどの美しい星なんだよ。実はこの

アルビレオは連星で、金色とエメラルドの二つの星が回っているん

だ。私たちの肉眼ではひとつの光にしか見えないけれど、実はふ

たつの光が私たちの瞳に飛び込んできているんだ。小さな望遠

鏡や大きな双眼鏡でも、この異なる衣をきる美しい星を同じ視野

に見ることができると思うよ。異なる衣をきるアルビレオ、それは互

いの存在を生き生きと感じさせてくれる。これは自然界だけでは

なく、人間に対しても同じことが言えると思うんだ。異なる考えや

文化があってこそ、自分自身の存在はきらりと輝くことができると

思う。このアルビレオを見るといつもそんなふうに感じるんだ。もし

皆が同じ衣をきていたら、きっとこの世界はつまらないものになっ

てしまうんじゃないのかな。「星夜の調べ」にこのアルビレオへの

私の想いを書いているんだ。


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