未来をまもる子どもたちへ



接近する2つの渦巻き銀河



この前のページで私たちの銀河系とアンドロメダ銀河が、遠い未来に接近することを書きまし

たが、もしかしたら将来上の画像のような姿になるのかもしれないね。実はこの画像の2つの

渦巻き銀河は、私たちの銀河系とほとんど同じ大きさのもので、地球から約一億光年の彼方

にあるんだ。左側の銀河の直径は14万光年で、左側の銀河は10万光年の広がりを持つん

だ。この2つの銀河は約4000年前に最も接近し、その後離れながらも重力的には合体に

至るんだ。完全な合体までの時間は、約10億年もかかってしまうけれど、私たちの銀河系

も他の多くの銀河もこのような合体の過程を経て生長してきたと考える学者もいるんだよ。

さて、もう少し詳しく上の接近する2つの渦巻き銀河を見てみようね。右側の小さな銀河は、

左側の大きな銀河の周りを反時計まわりに回転しているんだ。そして大きな銀河の腕が、小

さな銀河の中心にかかっているのが見えるでしょう。つまり右側の小さな銀河は大きな銀河

の後ろにあるということだね。この小さな銀河から右側に長く腕が引き伸ばされているけれ

ど、これは大きな銀河からの大きな潮汐力によるものなんだ。この引き伸ばされた腕にあ

るガスやダストは腕構造の中で集積し、将来活発な星形成領域となり新しい星々を創って

ゆくことになるんだ。私たちの銀河系とアンドロメダ銀河もきっとこのような壮大な眺めを見

せてくれるのだろうね。でも今の人類がその姿を見ることが出来るとは誰にもわからないと

思う。地球に生きる多くの生命の犠牲を強いることによって成立している現代物質文明の

行き着く先は、自らによる自らの破滅という道を辿るしかないかも知れない。そんな想いか

ら書いた、散文詩「星夜の調べ」を読んでくださればと思います。さて、次に実際に衝突し

た銀河の画像を見てみよう。




衝突する銀河(NGC6745)



大きな銀河(画面中央)と小さな銀河(画面右下)が実際に衝突し通過したもので、青色に映る

部分は小さな銀河が通過した跡だよ。でも衝突と言っても銀河を構成している星たちが衝突する

わけではないんだ。衝突するというより「すり抜ける」と言った方が適切な表現かも知れないね。

何故なら銀河を構成する星々の回りの空間が大きすぎるので、物理的に衝突する確率はとても

小さいものなんだ。私たちの太陽系だって、一番近い星「ケンタウルス座プロクシマ」(アルファケ

ンタウリ三連星の1つの星まで4.3光年も離れていることを想像すると、この「すり抜ける」感覚

が良く理解できるかも知れない。ただ衝突する2つの銀河の星間ガスは「すり抜ける」というわけ

にはいかないらしい。星間ガス同士が衝突すると、物質濃度が高くなり重力崩壊が起きてしまう。

そこに新たな星が誕生していくわけだけど、それが画像に見える青白い部分の領域なんだ。


ハッブルスペース望遠鏡最新画像のページ




右側に輝くのが冬の星座として有名なオリオン座だね。そしてその下に輝くのがおおいぬ座の

シリウスだよ。この輝星の近くに接近する銀河NGC2207とIC2163があるんだ。夜空を見上げ

てシリウスを見つけたら、この星の近くにこのような接近する銀河があることを思い浮かべてご

らん。私たちの銀河系も遥か太古の昔、他の銀河との合体を通して今の姿になってきたのか

も知れないし、将来アンドロメダ銀河との接近が予測されている。本当に宇宙の壮大な物語

は、私たちの想像を遥かに超えたものなんだね。







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