「聖女クララ」

マリア・ピエラッツィ 編 岳野 慶作 訳 聖クララ会編 

ドン・ボスコ社 より引用


アッシジの聖フランシスコと共に「清貧の花」を着飾っ
た聖女クララの伝記。聖フランシスコより約10年後に、
同じアッシジの名門の家に生まれるが、聖フランシスコ
の生きざまに心奪われ、生家の追求を逃れ修道生活
に入る。神への愛による二人の心の結びつきは強く、
聖フランシスコの精神を最も体現した人として知られる。
彼女の亡骸は700年たった今でも教会に安置され、そ
のからだは黒く変色しミイラ化しているが、腐敗を免れ
ている。神の恵みを真に受けた聖クララの感動の伝記。
(K.K)








聖女クララの名は、すでにアシジの聖フランシスコの名とともに、わが国においても

一般に知られている。しかし、アナトール・フランスの「聖女クララの泉」その他によっ

て、聖女の姿がゆがめられ、聖女の出家の動機や、聖フランシスコとの関係などに

ついて、あやまった考えが流布されているのは、まことに遺憾である。リナ・マリア・

ピエラッツィは、これまで発見されたもっとも確実な資料にもとずき、詩情ゆたかな

筆致をもって、聖女の清く聖なる、雄々しい生涯を物語っている。清貧を愛し、清貧

に生き、清貧のために戦い、清貧の腕に抱かれながら世をさった聖女クララは、

福音の庭に咲き出たもっとも清純な花であるとともに、物欲にとらわれがちな人類

に、つねにあらたな教訓を与えている。聖フランシスコが、心のなかで歌ったとい

われるあの美しい詩句を、私たちもまた、口ずさまないではいられない。・・・



「主よ、ほめたたえられよ、

姉妹なるクララのために。

彼女は、いと柔和謙そんにして、

気高く清らかなるゆえに。」


同著「はしがき」より


 


目次

はじがき

改訂版によせる


第一部

第一章 暁の太陽のように

第二章 隠れているすみれ

第三章 鼓舞する者

第四章 霊魂の天配

第五章 「主よ、ほめたたえられよ、姉妹なるクララのために」


第二部

第六章 「彼女は教会に隠れ、顔をおおい隠して祈っていた」

第七章 清貧における姉妹たち

第八章 サン・ダミアノ

第九章 サン・ダミアン修道院長

第十章 兄弟愛の会食

第十一章 苦業


第三部

第十二章 ばらの花

第十三章 神との対話

第十四章 祖国の敵を前にして

第十五章 清貧の塔にこもって

第十六章 兄弟なる太陽の賛歌

第十七章 姉妹なる死


第四部

第十八章 「貧者の案内者」

第十九章 弟子たち

第二十章 十字架のしるしによって

第二十一章 ゴルゴタの丘の上で


第五部

第二十二章 孤独

第二十三章 たそがれの光明

第二十四章 たそがれ

第二十五章 生命の光に


付録1 聖女クララの手紙

付録2 年表

付録3 聖女クララの系図

参考文献






聖フランシスコと共にアッシジに生きた聖女クララの遺体。

死後740年近くたったが、その遺体は空気に触れて黒くなり

ミイラ化しているが腐敗は免れている。聖フランシスコの精神

を最も体現した人として知られ、神によって強く結ばれた二人

の心の軌跡にはこの世とも思われぬ芳香が満ち満ちている。

後年、この二人の関係を邪推する本が出版されたが、この

聖クララの奇跡としかいいようがない腐敗しない遺体は、二人

の真実の姿を雄弁に語りかけている。

(K.K)


「聖女クララ」 舟越保武 作 成川美術館(箱根)







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