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アッシジの聖フランシスコとの出会い
私が21歳頃だったか、ある神父さんの部屋にお邪魔した時「ブラザーサン・
シスタームーン」という映画を見せていただいたのがきっかけだった。この世
のあらゆる富・名声を捨てて、神が創ったあらゆるものに耳を傾け話しかけ
た。それが鳥であろうが、魚であろうが、彼の目には神の栄光を共に称える
ものとして映ったに違いない。そしていつかアッシジに行ってみたいと思う気
持ちは強くなったが、妻(カトリック)との結婚を機会に訪れることが出来た。
アッシジには三泊し彼の足跡を訪ねることになったが、私はどちらかといえば
荘厳な雰囲気を持った教会よりも、小さな教会の方が、落ち着く。シモーヌ・
ヴェイユがある力に逆らえず、生まれて初めてひざまずいた、小さな小さな
質素な作りのポルティウンクラ聖堂。この10坪にも満たない聖堂で聖女クラ
ラは剃髪し修道生活を始め、聖フランシスコも1226年10月3日から4日の未
明に、聖堂の隣のみすぼらしいバラック小屋で生涯を終えた。私と妻が結婚
式を挙げた日に季節はずれの雪がアッシジに降ったと、数日後この地を訪れ
た時に聞かされた。今の私は教会から離れてしまいましたが、どのような道
を歩むともこれらの絶対の証人が放っている光を見つめていきたい。
1996.10.17
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