A Tluwulahu costume (Qagyuhl)

Edward S. Curtis's North American Indian (American Memory, Library of Congress)


世界各地の先住民族の声と文献



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私たち文明人は何故にこうも先住民に対して憎悪の目で見るのであろうか。

大地につながって生きる人に対して何故にこうも残虐であり続けるのか。恐

らく彼ら先住民の瞳が純度の高い鏡であり、その鏡に映し出された文明人

自らの顔のおぞましさに震え慄くからなのかも知れない。「先住民とともに生

きる」の著者ベス・リシャロン女史が指摘するように、文明人の遥か遠くに忘

れられた至福の記憶を呼び覚ますものであるが故に、我ら文明人は真の自

らの姿を映し出す彼ら先住民の眼を破壊しようとするのだろう。太古の記憶

に刻まれた至福の記憶とは余りにもかけ離れた自らの姿を見出したとき、

当然にその鏡を憎み破壊しようとする。勿論彼ら先住民が住む大地の豊か

な資源を、我ら文明人はその欲望を満たすだけの道具として利用しようとし

てきたことも事実としてあげられなければならない。我ら文明人が未だに克服

出来ないこの二つの魔物が現代においても、当然の如く先住民の生命と心

を滅ぼそうとしている。下に紹介する声は先住民族の方たちの悲痛な叫び

であるとともに、未来への希望の光である。

魅せられたもの・「未来を守る無名の戦士たち」を参照されたし


 


第二回先住民族サミット(1993)で採択されたオアステペク宣言


「私たちは先住民族の長老や賢者の叡智の権威を信じている。

彼らは、私たちを教え導き、彼らの力、芸術、言葉を伝え残して

くれた。私たちの古文書に書き記された彼らの言葉は、私たち

の日常の記憶や先住民の伝承の中に息づいている。今、500

年の暗黒は過ぎ去り、新しい夜明けが私たちの目の前にある。

それは私たち先住民族の未来の道を照らし出している」


 「先住民族女性リゴベルタ・メンチュウの挑戦」岩波ブックレットより 

   雑記帳「魅せられたもの」1998.4/20「父は空、母は大地」を参照されたし   



ホピの預言


桜の木の物語はわれらの大地に到来する新参者の群れについての

ホピの預言を確証する。ホピは彼らを「バハナ」−白人−と名づけた。

彼らは大群を成して到来すると告げられていた。彼らは二枚舌と甘言

をもって民を騙す狡猾な種族であろう。虚偽によって先住民の大地を

奪うであろう。野心にまみれ、最初の住民の生活を攪乱し、大地と自

然さえ攪乱するであろう。抵抗すれば、彼らは優越する武器をもって

大地を奪い、先住民をみなごろしにしようとするであろう。だが、未来

のために一部は存続するであろう。バハナは最後の先住民が消滅

するまで征服をやめないであろう。これが彼らの目標となろう。


「ホピ 神との契約」 この惑星を救うテククワ・イカチという生き方

トーマス・E・マイルス+ホピ最長老 ダン・エヴェヘマ著より引用


 


2012年2月29日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



写真は「On This Earth: Photographs from East Africa」Nick Brandt著という写真集からです。



1987年、乱獲で生き残っていた3頭の象は1990年にはたったの1頭になっていた。人々は最後の

象、彼女のことを太母(メイトリアーク)と呼んだ。しかし彼女は何処かへ消える。以下、この物語に少

し耳を傾けたい。



☆☆☆☆



生涯、母系社会を維持し、常にコミュニケーションを取り合って暮らしてきた象が、たった1頭のこされ

たとき、彼女はいったい、どこへ行くのだろうか。ワトソンにはある確信があった。彼は、少年時代を

過ごした南アフリカのある場所で、かつて象を見たことがあったのだ。



それはクニスナ地区から国道を越え、森林地帯が終わるころ、そこでアフリカの大地は突然、崖となり、

その下の海面に垂直に落ち込む。切り立った壁の上から大海原が見渡せる。



はたして、ワトソンは、その崖の上にたたずむメイトリアークを見た。そしてその光景を次のように書

き記した。



「私は彼女に心を奪われていた。この偉大な母が、生まれて初めての孤独を経験している。それを

思うと、胸が痛んだ。無数の老いた孤独な魂たちが、目の前に浮かび上がってきた。救いのない

悲しみが私を押しつぶそうとしていた。しかし、その瞬間、さらに驚くべきことが起こった。



空気に鼓動が戻ってきた。私はそれを感じ、徐々にその意味を理解した。シロナガスクジラが海面に

浮かび上がり、じっと岸のほうを向いていた。潮を吹きだす穴までがはっきり見えた。



太母は、この鯨に会いにきていたのだ。海で最も大きな生き物と、陸で最も大きな生き物が、ほんの

100ヤードの距離で向かい合っている。そして間違いなく、意志を通じあわせている。超低周波音の

声で語りあっている。



大きな脳と長い寿命を持ち、わずかな子孫に大きな資源をつぎこむ苦労を理解するものたち。高度

な社会の重要性と、その喜びを知るものたち。この美しい希少な女性たちは、ケープの海岸の垣根

越しに、互いの苦労を分かち合っていた。女同士で、太母同士で、種の終わりを目前に控えた生き

残り同士で」



☆☆☆☆



この物語は「エレファントム」ライアル・ワトソン著で描かれているが、これを紹介した「動的平衡」福岡

伸一著で初めて私はこの物語に触れた。



真偽はわからないが、間違いなく言えることは多くの先住民や生き物たちが、絶滅する直前に感じた

孤独感や喪失感を、この物語は見事に描いている。



もし、自分がたった一人、この地球に取り残されたたった一人の人類だとしたら何を感じるのだろう。



☆☆☆☆



(K.K)



 



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世界各地の先住民族の声





ウェンディー・ローズ作

「ツルガニニ」

最後のタスマニア人のツルガニニは、剥製にされて展示された夫の
死体を見た。そして自分が死んだときは、奥地か海辺に埋葬される
ことを願った。なぜなら、彼女は自分の死体が同じような屈辱にさら
されたくなかったからだ。しかしながら、死を迎えた彼女を待ち受け
ていたのは、自らの剥製化と80年以上にわたっての展示である。

「ネイティブ・アメリカン詩集」アメリカ先住民の現代詩 より引用



もう少し近くに よって来てほしい なぜなら もう この口は ほとんど動かない 

わたしが話すことは 重要だ



わたしは最後のタスマニア人



わたしの乳首から 涙となって白い霧がでる わたしはあんなにもたくさんの

死に絶えた娘たちを見てきた その口はカラカラに渇いて 丸くなっていた

息が止まり 瞳はくもっていた



わたしの手を取り まっ黒にしてほしい 黄色い土が ゆっくり溶けて 大地の

黄金色の草になるようにだ それからわたしは溶けてゆく 夢の世界に戻ってゆく



いかないで 話をしたいから もうひとつ 歌をうたうから



あいつらがわたしをさらってしまう あいつらはすでにやって来た

わたしは息をしているというのに あいつらは わたしが死に絶えるのを 待っている



わたしたち年寄りは とても 時間がかかるんだ



お願いだ わたしの体を 夢が生まれた 夜の中心まで あの偉大な暗黒の砂漠まで

運んでほしい わたしを大きな山の真下に あるいは遠くにある 海の底に隠してほしい



わたしを あいつらが見つけられないところに 隠してほしい




 
グアテマラリゴベルタ・メンチュウの言葉
マレーシアサラワク州の先住民ムータングの言葉
アマゾンアユトン・クレナックの言葉
パプアニューギニアマーロン・クエリナドの言葉
アラスカ・最後のイヤク族マリとアンナの言葉
アラスカ・ユピック族ハロルドの言葉
チベットダライ・ラマの言葉
アマゾン・グアラニ族マルカル・チュパの詩「先住民族解放の祈り」
ブラジル・テレナマルコス・テレナの言葉「森の声の歌をうたおう」
ペルー・ケチュアサルバドール・パロミーノの言葉「ケチュアの宇宙」 
フィリピン・アエタ族パブロ・サントスの言葉
インド・チプコラダー・バットの言葉「ヒマラヤからの声に耳を」
アフリカ・レソト王国モシュシュ二世の言葉「自立への復帰」
アラスカ・コユーコン族長老たちからの贈りもの
西サモアはじめて文明を見た首長ツイアビの言葉
アラスカ・コユーコン族「生き延びるべし」
ハワイハウナニ=ケイ・トラスクの言葉 「新しい世界秩序」



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世界各地の先住民族の文献へ

人間が好き アマゾン先住民の叡智と喜びに満ちた素顔の写真集
パパラギ 西サモア首長ツイアビが白人文明の真の姿を鋭く描く
クジラの消えた日 文字をもたない民チュクチ人に語り継がれた傑作、”大いなる愛”
ベロボディアの輪 シベリアのシャーマンとの驚くべき体験をした精神科医の記録
ラブ・ソトーリーを読む老人 アマゾンの豊潤な世界を舞台に、人間の野蛮さを静かに訴える
ミュータント・メッセージ 虚偽のアボリジニー<真実の人>部族との出会いと体験
生命の織物 世界各地の先住民族の深い洞察の言葉を集めた好著
森の暮らしの記憶 楽園の森が文明国の飽食の犠牲になった悲しい記憶の物語
ヤノマミ
 ヤノマミ、それは人間という意味だ
先住民の中でも特異な文化と風習を貫くヤノマミの姿を、150日間
 という長期同居生活の取材を通して綴る震撼のルポルタージュ。
ヤノマミ 奥アマゾン・原初の森に生きる NHKで放映され反響を呼んだ同番組に未放送映像を加えた劇場版
アマゾンの呪術師 著名なシャーマンとして生きた男が語る、人間、宇宙、神秘
森と氷河と鯨 ワタリガラスの神話探求の旅が深い心の泉へと導かれる
鳥のように、川のように 森の哲人アユトン・クレナックが導くアマゾン先住民たちの叡智
写真集 世界の先住民族
 危機にたつ人びと
先住民族と呼ばれる方たちの血と涙に満ちた魂の悲痛な叫び
先住民族
 地球環境の危機を語る
世界各地の先住民族の言葉一つ一つにほとばしる生命の輝き
世界をささえる一本の木 ブラジル・インディオの人々に語り継がれてきた美しい神話と伝説
アマゾン、インディオからの伝言 アマゾンに流される森と先住民の涙、精霊世界を綴った好著
マヤ文明 聖なる時間の書 時間が生命を持った創造的存在であるマヤ神秘思想を探る名著
アンデス・シャーマンとの対話
 宗教人類学者が見たアンデスの宇宙観
アンデスに住むシャーマン十数人との対話から見えた彼らの宇宙観
大地にしがみつけ 先住民の破滅や文化の売春を強要するハワイ観光産業への怒り
大いなる語り
 グアラニ族インディオの神話と聖歌
密林の住む思想家グアラニ族に伝わる美しい聖歌と偉大な神話。
悲しい物語 
 精霊の国に住む民 ヤノマミ族
1993年、金の盗掘目当てのためヤノマミ族で起きた虐殺の記憶。
図説 人類の歴史 先住民の現在 世界の先住民の慣習、信仰、経済、社会生活を詳細に解説する。
自然のこえ 命のかたち
 カナダ先住民の生みだす美
主にハイダ、トリンギット、イヌイットの優れた芸術作品を紹介する。
生命の大地(未読) アボリジニの景観、野生観、神話をを対話形式で記述し紹介する。
夜明けへの道 コロンブス新大陸発見は、殺戮という残酷な歴史の始まりだった
ソングライン(未読) アボリジニの「歌の道」には美しい夢があり、夢を辿った足跡があった。
精霊たちのメッセージ(未読) アボリジニが語りつぐ神話の世界観、生命観を体験する神話世界。
もしみんながブッシュマンだったら 自閉症の息子と共にブッシュマンの世界に飛び込んだ人類学者の旅
エスキモーの民話(未読) エスキモーや北方インディアンの部族に語り継がれた多彩な民話
精霊の呼び声(未読) 恵まれた生活を捨て、著者が触れた神秘的なアンデスの信仰世界
シャーマンの弟子になった
 民族植物学者の話(未読)
自然保護の熱意を巧みな文才で綴った第一級の冒険旅行記。
 全世界でベストセラーになる。
グレートジャーニー
「原住民」の知恵(未読)
30年の冒険のなかで世界各地の先住民から教えられた知恵の数々。
図説 世界の先住民族(未読) 世界各地の先住民族の叡智を130点を超える写真・図版で紹介。
先住民族 
コロンブスと闘う人びとの歴史と現在(未読)
世界の先住民族の置かれている世界的状況とその歴史を包括する。
癒しのうた
マレーシア熱帯雨林にひびく音と身体(未読)
テミアーの音がもつ癒しが、身体と響きあうことへの民俗音楽学探求。
アボリジニー神話(未読) 動物の起源、創世神話など彼らの世界観を原型に近い形で採集した。
ダライ・ラマが語る
母なる地球の子どもたちへ(未読)
環境保護や教育問題そして非暴力の大切さを、平易な言葉で語る
スピリット・ジャーニー
 バリの大地からのメッセージ(未読)
バリの精神風土を民話の形で紹介した貴重な文献。
増補 アボリジニー
オーストラリア先住民の昨日と今日(未読)
白人入植時代から現在、アボリジニがたどってきた問題を探る。








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グアテマラ先住民族 リゴベルタ・メンチュウについて
マレーシア・サラワク州の先住民族について
アマゾン先住民族 アユトン・クレナックについて
「パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会」について 


このページは今後どのような構成にしてゆくか思案中です。まだ貧弱ですが、世界各地の

先住民族の声に耳を傾けていただけたらと思います。特にマレーシア・サラワク州の先住

民族が抱えている問題は日本と密接に絡み合っていますので、是非多くの方にこのサラ

ワク先住民族が置かれている状況を知っていただきたいと思います。詳しくは日本で活動

をしているサラワク・キャンペーン委員会(SCC)をご覧ください。





Rigoberta Menchu el post que se merece - Taringa! より引用


 グアテマラ先住民族 リゴベルタ・メンチュウ

1821年、グアテマラは中米連邦共和国に加盟して独立し、1838年には独立した

主権国となるが、先住民族の政治参加は認められていなかった。その後の自由

主義改革のもと、輸出産業としてコーヒー栽培が導入され先住民の土地と労働力

が搾取されていく。二十世紀にはいるとアメリカ資本が流入しバナナ栽培が拡大

し、この強大な企業によって、グアテマラの可耕地の半分を所有するにいたる。

1952年に大土地所有制を解体する農業改革法を成立させるが、現地のアメリ

カ企業の要請のもとアメリカ合衆国のCIAの援助を得て、クーデターが起こり成

功する。以来軍部が強大な権力を背景に政治に介入し反政府ゲリラを弾圧し

壊滅させる。その後、マヤ人の民族主義が高揚し、文化的・民族的差別が先住

民の経済的搾取と文化的貧困化をもたらしているとの認識により、伝統文化に

もとづいた草の根共同体や非暴力の農民統一委員会を結成する。このような

民衆運動に対し、軍は弾圧を強め1978年5月にはパンソスで100名をこえる

農民を虐殺していく。リゴベルタ・メンチュウの弟も軍に捕まり、拷問を受けたあ

とで見せしめの為人々の前で焼き殺される。翌1980年には父が政府軍による

弾圧の停止を求めてスペイン大使館の平和的占拠を行ったが、大使館もろとも

焼き打ちされ殺された。そして女性の組織化のために奔走していた母もすさま

じい拷問のあと山の中に放置され殺される。すでに闘いのリーダーの一人に

なっていたリゴベルタも軍から付け狙われ国外に亡命を余儀なくされた。弾圧

は1981年から82年にかけてピークに達し、440の村落が焼き払われ、数万

人殺され、1000万人以上の国内避難民と15万人にのぼる国外難民を生み

出した。この弾圧に加わったのがアメリカであり、その援助資金により数千人

規模の軍隊が掃討作戦を実施し徹底的な弾圧を加えてきたのである。メキシコ

に逃れたリゴベルタは、難民支援組織やメキシコの貧しい人々に助けられなが

ら各地を転々とし、エルサルバドルやアメリカ大陸で抑圧と差別に苦しむ多くの

先住民族や民衆と出会う。そしてグアテマラ統一野党(RUOG)の幹部会に加わ

り、1992年のコロンブス500年に際しては官製の歴史観に対抗して「アメリカ

大陸抵抗の500年」キャンペーンを展開する。この彼女の先住民族の人権向

上運動に与えた影響はグアテマラにとどまらない。そして1992年にはノーベル

平和賞を受ける。


(この文は「先住民族女性リゴベルタ・メンチュウの挑戦」岩波書店、

並びに1993年1月1日朝日新聞を参考にして書きました。)






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 マレーシア・サラワク州の先住民族

世界の人口の2.5%に過ぎない日本人が世界の熱帯木材の三分の一を輸入して

いるが、その裏にサラワク州の森に生きる先住民の方たちの生存が脅かされて

いる現実を私たち日本人のどれだけが知っているのだろうか。森を伐採し、そし

てそこに生きる動植物が死に絶えることは先住民にとって生きる糧を失い、死をも

意味している。マレーシア政府は文明の果実を享受することが彼ら先住民の残さ

れた生きる道だと言う。しかし、この輝かしい文明の発達と共に我々は何を手にし

たというのだろう。貧富の差、精神的退廃、暴力など数え上げたらきりがない。こ

のサラワク州の先住民ムータングの国連総会で読み上げられるはずだった声明

は彼の逮捕によって実現はしなかったが、彼らサラワク州の先住民の声を是非

多くの方たちに聞いていただきたい。


サラワク・キャンペーン委員会(SCC)を参照して下さい。






 ブラジル先住民族 アユトン・クレナック

「思いえがいていたイメージとはうらはらに、アマゾンで出会ったインディオ

たちの多くは、貨幣経済の波に押し流され、伝統文化を失いつつあった。

車やテレビを手にいれようと、森から木を切りだすインディオや、自分たち

の固有な言葉をなくした民族もあった。”はるかむかしから、自然とともに

暮らしてきたインディオも、消費社会に飲みこまれていくのか・・・。”そんな

失望感をいだきながら、アマゾンの旅をつづけるうちに、インディオの自立

を目指す先住民のリーダー、アユトン・クレナックの存在を知った。アユトン

に会った瞬間、相手を引きこむような笑顔、遠くを見るような目に、私は

すっかり魅了された。1953年、アユトンは大西洋岸に近いクレナック族の

村に生まれた。しかし、開発の波は彼の村にも押し寄せ、森は消え、家は

こわされ、村人たちも離散してしまった。17歳の時、サンパウロにでて、

路上の物売りや建築労働者として働きながら生活したが、”もの”にあふ

れた都市生活を見つづけるうち、インディオの将来に絶望的になっていっ

た。クレナック族には夢から多くのことを学ぶという伝統があり、失意のど

ん底にあったアユトンを救ったのが”夢の知恵”だった。彼の夢のなかに

祖先があらわれ、明るい未来を指し示してくれた。この夢が、アユトンの

生き方を決定づけた。1976年、数人の仲間と”インディオ連合(UNI)を

結成し、10年間にわたって各地の民族を訪ね、インディオの自立を説い

てまわった。1988年、UNIが中心になって、ブラジル憲法に先住民の土

地の権利を保証する条項を、盛りこませることにも成功した。現在、彼は

政治活動からはなれ、インディオの経済的自立のプロジェクトに取り組ん

でいる。開発で激減した動物や魚を育て、森や川にもどしたり、森を傷つ

けることなく、樹液や木の実から香料や着色料を抽出し、輸出する計画

をすすめている。この計画のきっかけになったのも、シャバンテ族の長老

シブパの見た夢だった。”森がすこやかに育てば、あなたたちも幸せに

なれる”と、祖先が長老に夢のなかで語った。長老は若いアユトンたち

に、森を再生する仕事を託したのだった。アユトンの計画を推進する旅

に、私も同行した。」

「人間が好き・アマゾン先住民からの伝言」長倉洋海著 福音館書店

「アユトンとの出会い」より引用






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 「パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会」

「森の暮らしの記憶」 自由国民社より引用

パプアニューギニアを訪れた12名のグループによって1994年に発足。

現在日本各地に広がり会員数は約300名。次のような活動に取り組んでいる。

(1)パプアニューギニアとソロモン諸島の熱帯雨林とその森の暮らしの素晴らしさを

人々に伝える。ニュースレターの発行、学習会やスライドショウー、資料集や絵葉

書(原生林の暮らしの写真、マーロンさんの絵など)の制作、販売、講演活動。

(2)熱帯雨林の生態系および伐採による影響の調査。

(3)スタディーツアーやエコツアー

(4)原生林を伐採から守ろうとする住民を支援。伝統的なタパ(樹皮布)などのオ

ルタートレイド(民衆と民衆の直接の交易)に協力。

(5)熱帯雨林を守るために、日本の伐採企業との交渉。

(6)熱帯材使用削減、国産材活用を進める。

(7)干ばつに苦しむ住民への救援


「パプアニューギニアとソロモン諸島の森を守る会」の連絡先

03−3492−4245(辻垣)&03−3314−5398(清水)







A Clayoquot maiden

Edward S. Curtis's North American Indian (American Memory, Library of Congress)

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