未来をまもる子どもたちへ





2012年10月1日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した写真です。





本日10月1日、十六夜(いざよい)のお月様です(自宅にて撮影)。



縄文土器の一つ「有孔つば付き土器」、この土器に見られる図像は「死と再誕生」を意味しており、

その背景にあるのは「月の神話」ではないかとの説があります。



40年前この説を最初に唱えたのは、「縄文時代の若干の宗教的観念について」という論文の中で

ドイツのネリー・ナウマン(女性の方です)さんが書いたものらしいです。



それに関連して、「縄文 謎の扉を開く」という本の中で縄文土器を研究する14人の方たちが、そ

れぞれの視点で縄文土器の意味を探り発表しますが、異なる解釈も見受けられ興味深い文献で

した。



この本の中で、「文様で見る月の神話」を書いた小林公明(井戸尻考古館館長)さんの言葉を下

に紹介しようと思いますが、一つの仮説として読んでいただければと思います。



私も古代の人は、月だけに限らず、太陽や星、天の川を見て、この世とは違う世界が存在してい

ることを感じ、そこに何らかの宗教心が産まれたのではないかと考えていますが、これは永遠の

謎(神秘)なのかも知れません。



☆☆☆☆



人類にとっての最大の悩みは死です。



これは現代人も古代の人間も、新石器時代でも旧石器時代でも、死というものをどのように理解

して、いかにして克服するか、これに人類は営々として知恵の限りを尽くして、おそらく石器時代、

人々はその答えを月に見いだした。



月というのは、われわれの眼前にあって比較的短い、今日流にいうと、29.5日という周期でもっ

て、規則正しく満ち欠けを繰り返している。



月は人間と同じように生まれて、生長して、老衰して死ぬ。けれども3日間の暗やみの後、4日目

には必ず西の空によみがえる。これを人類の眼前で未来永劫に繰り返している。



そこに石器時代の人たちは答えを見いだした。



そこに一つの宗教観念、哲学というものが発生していた。



そういった世界観なり宗教観念が、有孔つば付き土器に非常に濃厚に描かれている。



☆☆☆☆







2012年10月9日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



(大きな画像)

約4万年前に超新星爆発したSimeis 147(写真はNASAより引用)



このS147の残骸雲は地球から3000光年の距離にありますが、この写真に写っている赤い雲は

150光年の広がりを持っています。



今から4万年前、このS147の超新星爆発が起きたとき地球の人類は何をしていたのでしょうか。



ドイツ南部シュヴァーベン・シュラ地域で発掘されたフルートは、クロマニョン人が作ったものと

され4万年前のものとされています。人類最古のフルートはスロヴェニアの遺跡で発見された

6万年前の骨で出来たもので、ネアンデルタール人が作ったという説がありますが、多くの考古

学者はこの説に否定的です。



骨や木に孔を開け吹くと音が出るのを発見したのは偶然からだと思いますが、最初は伝達手段

として用いられたのかも知れません。それが現在のように「音楽」として発展していく始まり、そし

てその過程と背景に想いをめぐらしたいのですが、困難さを感じます。



クロマニョン人の脳の構造・容量は私たち現生人類とほぼ同じですが、ネアンデルタール人の

脳の容量はは現生人類よりも大きいのですが言語能力が劣っていたと言われています。また

骨格などの解剖学の視点から、ネアンデルタール人は特定の音を発することが出来なかった

のではと言われています。



今私たちが持っている脳を基に、ネアンデルタール人と現生人類は何が違っていたのか、彼ら

は何を感じ何を見ていたのか、それを探ることは限界があるのではとも感じています。



もしこの限界を破るものがあるとすれば、新たな発掘や大脳生理学の進歩なのかも知れません。



今から4万年前の超新星爆発と古代の人々の世界、この写真に不思議な繋がりを感じてしまい

ました。



一つ前の投稿でこの6万年前のフルートを復元し演奏した動画を投稿しています。






Astronomy Picture of the Day Archive APOD: 2012 October 18 - A View from Next Door



2012年10月18日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



遠くの星から見た太陽と天の川(写真はNASAより引用)



ケンタウルス座のアルファ星から太陽を眺めた想像図ですが、このような視点で見ると、如何に私の視野が

天動説のような狭さだったかを教えてくれます。



ケンタウルス座のアルファ星は恒星が3個ある三重連星で、太陽系から4.37光年しか離れていない最も近

い恒星系です。



これらの星は秒速25キロの速さで太陽系に近づいていますが、2012年この星の一つB(画像中央)に地球と

ほぼ同じ重さの惑星(画像右)が存在することがわかりました。



ただこの惑星はBに対して太陽・地球間の0.04倍の近さに位置しているため、Bをたったの3.2日で一周して

しまいます。



太陽に最も近い公転軌道を周回している水星ですら87日なので、生命が存在している可能性は低いようです。



ケンタウルス座のアルファ星は南十字星の近くにあり、日本では沖縄より南でないと見ることが出来ませんが、

もしこの惑星に知的生命体がいたら太陽系をどんな目で眺めているんだろうなと想像してしまいました。



「おーい、太陽系があるここにも君らと同じ生命がいるんだぞ〜」と、この惑星に向かって叫びたくなります。



(さらに大きな画像)






2012年11月1日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した写真です。



カシオペヤ座に位置するIC1805「心と魂の星雲」(Heart and Soul Nebulas)で、

地球から6000年離れた距離にあります。この写真は赤外線で撮られたもので、

星雲の幅は300光年に広がっています。まるで二つの心臓のようですね。


写真とは違いますが、カシオペヤ座には「E.T.星団」というスピルバーグの映画

にちなんだ面白い星団があり、少し大きめの双眼鏡で宇宙人E.T.に似た姿を

見ることが出来ます。






2012年11月4日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。


APOD: 2012 November 3 - Hunter s Moon over the Alps

(大きな画像)



アルプスのRochemelon山(3558メートル)と10月下旬の満月(狩猟月)。(写真はNASAより引用)



もし大きめの物差しがあれば出して見てください。地球を直径約1.2cmの球体として0の所に置くと、

月は35cmから40p離れたところに位置しています。えーーー!!!地球と月はこんなに離れて

いるんだ、もっと近くにあるとばかり思っていた私も驚きました。



月は地球に対してゆるい楕円軌道を描いているので、近地点(月が地球に最も接近する時)は

35.6万km、遠地点(月が地球から最も離れる時)は40.6万kmになります。



物差しで言うと5pの満月の差は、大きさで14%、明るさで30パーセント増えますが、日頃から

月を見ている人にとっては、それ程大きな違いは感じられないかも知れません。



約14ヶ月ごとに見られるスーパームーンは、月が地球に最も接近する近地点の満月のことを

言いますが、次回は2013年6月23日、2014年8月10日、2015年9月28日、2016年11月14日らし

いです。



以下、ナショナルジオグラフィックより引用しますが、それぞれの月の満月にはいろいろな名前

が付けられていたんですね。



☆☆☆☆



1月:Wolf Moon(狼月)

ネイティブアメリカンや中世のヨーロッパ人は、真冬の食糧不足を嘆く飢えた狼の遠吠えにちな

んだ名前を1月の満月に付けた。1月の満月は、Old Moon(古月)やIce Moon(氷月)などとも呼

ばれる。



2月:Snow Moon(雪月)

北アメリカの2月は寒さが厳しく雪が多いため、2月の満月にはSnow Moon(雪月)という名前が

付いた。Storm Moon(嵐月)やHunger Moon(飢餓月)などもある。



3月:Worm Moon(芋虫月)

ネイティブアメリカンは、冬の終わりを迎える3月の満月にWorm Moon(芋虫月)という名前を付け

た。雪解けの地面に見られるミミズのはった跡にちなんだ名前である。ほかには、Chaste Moon

(純潔月)、Death Moon(死月)、Crust Moon(堅雪月。日中に雪が溶け、雪解け水が夜に凍り付

いて表面の固くなった雪を表している)、そしてSap Moon(樹液月。カエデの樹液採取にちなんだ

名前)などがある。



4月:Pink Moon(桃色月)

北部のネイティブアメリカンは、開花の早い野花にちなんで4月の満月をPink Moon(桃色月)と

呼んでいる。ほかの文化では、Sprouting Grass Moon(萌芽月)、Egg Moon(卵月)、そしてFish

Moon(魚月)と呼ばれている。



5月:Flower Moon(花月)

多くの花が咲く5月の満月は、多くの文化でFlower Moon(花月)と呼ばれている。ほかには、

Hare Moon(野ウサギ月)、Corn Planting Moon(トウモロコシの種蒔き月)、そしてMilk Moon

(ミルク月)という名前がある。



6月:Strawberry Moon(苺月)

北米では6月にイチゴの収穫が行われるため、それにちなんだ名前が6月の満月に付けられた。

ヨーロッパではRose Moon(薔薇月)という別名が付けられ、ほかの文化では夏の暑さの始まり

を意味するHot Moon(暑気月)と呼ばれている。



7月:Buck Moon(男鹿月)

毎年ツノが生え替わるオスのシカは、7月にツノを再生し始める。ネイティブアメリカンは7月の

満月にオスのシカにちなんだ名前を付けた。ほかには、Thunder Moon(雷月。この月に夏の

嵐が多発するため)、そしてHay Moon(干し草月。7月に干し草の収穫があるため)という名前

がある。



8月:Sturgeon Moon(チョウザメ月)

チョウザメの豊漁にちなんで、北米の漁民は8月の満月をSturgeon Moon(チョウザメ月)と呼ん

だ。また、Green Corn Moon(青トウモロコシ月)、Grain Moon(穀物月)、あるいはRed Moon

(赤月。夏のもやで赤みを帯びることがよくあるため)という呼び方もある。



9月:Harvest Moon(収穫月)

最も馴染み深い名前の満月である9月のHarvest Moon(収穫月)は、作物を収穫する秋分後

の時期を表している。また、夜間の収穫を助けてくれる9月の満月の特別な明るさや、月の出

が早いことも表している。ほかには、Corn Moon(トウモロコシ月)やBarley Moon(大麦月)と

いう名前もある。



10月:Hunter's Moon(狩猟月)

Harvest Moon(収穫月)の後の最初の月はHunter's Moon(狩猟月)である。夏の間に太った

シカやキツネを狩るのに適した月であるため、このように名付けられた。Harvest Moon(収穫月)

と同様にHunter's Moon(狩猟月)も特別に明るく、照らす時間も長い。狩猟者は、夜でも草木の

枯れた原野で隠れることのできない獲物を追跡することができる。ほかには、Travel Moon(移

動月)やDying Grass Moon(枯れ草月)という名前もある。



11月:Beaver Moon(ビーバー月)

11月のBeaver Moon(ビーバー月)という名前の起源については意見が分かれている。ネイティ

ブアメリカンがビーバーを捕らえるわなを仕掛ける時期からきているという人もいれば、ビーバー

が冬のダム造り(巣作りの一種)にかかり切りになるからだという人もいる。Frost Moon(霜月)

という名前もある。



12月:Cold Moon(寒月)

冬が到来する12月の満月には、Cold Moon(寒月)という名前が付けられた。ほかには、Long

Night Moon(長夜月)やOak Moon(オーク月)という名前がある。



Blue Moon(ブルームーン)

毎年、月は地球が公転を完了する約11日前に最後の満ち欠けのサイクルを終了する。その

ような余りの日が積み重なった結果、およそ2年半に1度という間隔で満月が1回余計に起こる

ことがある。ブルームーンとは、そのような満月のことを言う。



起源ははっきりしないが、その意味するところは時とともに変化している。ブルームーンは現在、

暦月の2回目の満月を表す慣用句として使われているが、もともとは満月が4回起こる季節の

3回目の満月に付けられた名前だった。

(引用終り)



☆☆☆☆




APOD: 2012 November 29 - Super Moon vs Micro Moon


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