未来をまもる子どもたちへ



APOD: 2006 September 7 - Colorful Moon Mosaic

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APOD: 2011 December 15 - The Umbra of Earth

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月に昇ったうさぎ(インド)


私たちは、月面の黒い模様をうさぎの餅つきと見立てているが、月面にうさぎの姿が

見えるという伝説の原型は、インドのジャータカ神話から由来しているものだ。昔、インド

に、うさぎときつねとさるがいた。三匹はいつも仲良く暮らしていたが、いつも話し合って

いたことは、「私たちは前世の行いが悪かったため、今はこんな獣の姿になっているの

だ。せめて今からでも世のため人のため善根を施して、何かの役にたとうではないか」

ということだった。それを帝釈天がお聞きになって、「なかなか感心な獣たちだ。せっかく

だから、いいことをさせてやろう」と考え、一人のよぼよぼの老人に身をやつして、三匹

の獣の前に姿をあらわした。獣たちは大はりきり、これで老人のお世話をして、善行が

できるとよろこんだ。さっそくさるは、木に登って木の実や果物を集めて持ってくる。きつ

ねは野山を走りまわって、魚介の類を採ってくる。ところがうさぎは、これといって特技も

ないので、なにも持ってこれない。思いあまってうさぎは、老人の目の前で焚火をたいて

もらい、「私は何も持ってくることができないので、せめて私の身を焼いて、私の肉を召し

上がって下さい」そういって、自ら火の中に飛びこんで黒こげになってしまった。これを見

た老人は、たちまち帝釈天の姿に戻って、三匹の獣にむかっておっしゃった。「お前たち

三匹は、とても感心なものたちだ。きっとこの次に生まれ変わってきた時には、りっぱな

人間として生まれてこれるようにしてやろう。特にうさぎの心がけは立派なものだ。お前

の黒こげの姿は、永久に月の中に置いてやることにしよう」 こうして、月の表面には、

黒くこげたうさぎの姿が残されることになったとさ。


「星の神話伝説集」草下英明著 教養文庫より引用


 
 


<月の神> 「日本人の魂の原郷 沖縄久高島」より引用


月も、太陽と並ぶ久高島の最高神である。月神は<マチヌシュラウヤサメー>

(マチは待つ、シュラは美しい、ウヤサメーは尊い親の意)といっている。月の光

の柔らかなイメージが女性のイメージと同質と考えたのか、月神は神女たちの

象徴で、家レベルでは根神が、シマレベルでは外間ノロがその司祭者である。

また月は女親であって産む能力を持っていて、久高一人一人の命に責任があ

ると考えられ、出生のとき、結婚のときは月神に報告し守護を頼む。年始めの

健康願いも月神に祈る。穀物を生産する力も月神で、麦、粟で作った濁酒は月

神の守護力を持った尊いものである。麦、粟の農作祈願祭祀はこの濁酒を神女

たちが「共飲して」おこなわれる。太陽が一日の周期を考えるのに対し、月は一

ヶ月の周期で考えられる。つまり、月の満ち欠けによって月日を読む。月もその

光によって守護力が発揮されると考え、十三、十五、十八夜は守護力が強い吉

日と考え、祭祀の適日である。イザイホーも十五の満月の夜から始める。一年

で月神の守護力である月光が最も充実しているのは旧暦八月の十五夜である。

この満月の夜に穀物の豊作と神女たちの健康願いがおこなわれる。月神も太陽

神と同じく地上に降臨することはなく、香炉もないまま、神饌を供える高膳が外間

殿にあるだけである。月神を象徴する色は白である。また月は普通、チチと呼ば

れている。なお、日食は月神と太陽神の逢引といわれている。


 



 


月のリズムで生きていた男

スタンフォード大学医学部のL.マイルズ博士らが、ある盲目の男性の生体リズムに

ついて研究を行った。先天的に目の不自由なこの男性は、睡眠リズムが周期的に

ひどく乱れるため、何年も苦しんでいたのである。実験室内において脳波やホルモ

ン、体内活動などの生物学的機能をかなりの日数をかけて記録してみた。すると、

この被験者の体温、緊張の度合い、正常時の睡眠パターンには、ある一定の周期

があることがわかった。それらはすべて、24.8時間という周期だったのである。太

陽の1日のリズムは24時間だが、月の1日のリズムは24・8時間である。つまり、こ

の男性にみられた周期は、月のそれとまったく同じだったわけである。さらに驚いた

ことに、彼の睡眠開始時刻は、実験が行われた地域の干潮の時刻とぴったり一致し

ていたというのだ。


よく知られていることだが、生物の体内には、外的環境などの影響とは無関係に体

のリズムを保つタイマー、「体内時計(生物時計)」が組み込まれているという。人間

の体内時計は約25時間といわれるが、厳密には、月のリズムと同じ24.8時間な

のかもしれない。


月と人の生殖サイクルの不思議

月が人間の生殖サイクルに関係しているという考えも古くからあった。インドでは、

新月や満月時に出産が多い、妊娠したときの月齢で性別が決まるとか、ナヴァホ・

インディアンの間では、月の引力が羊水を引っ張るため満月時に出産が多くなる、

といったいい伝えがあり、いまでも信じられている。さて、科学者たちの研究では、

1961年、ドイツのヒルマー・ヘカート博士が、人間の死や出産には、月のリズムが

あることを立証し、また、1966年にはロバート・マクドナル博士が、満月と新月のと

きには出産が多くなるという論文を学会報に発表した。誕生したときにはすでに生殖

サイクルが決定している、という説もある。旧チェコスロバキアのオイゲン・ヨナス博士

は、女の子の場合、誕生するときの太陽と月の位置がそのあとの排卵や月経などの

生殖リズムを決める、と考えている。また、排卵のリズムを正しくつかめば妊娠しやす

い日がわかり、妊娠調節や産児調節はかなり高い確率で成功する、と報告している

そうだ。月経や生殖サイクルと月齢についてはその後も多くの学者が研究しており、

両者の関係は、ほぼ認められているといっていいようだが、まだまだ研究途上のテー

マであることもたしかなようだ。


「月の本」 林完次著 光琳社出版 より引用


 


2012年2月17日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。

画像省略


写真は月を彩色(科学構造の種類別)したものです(NASAより引用)



<月の神> 「日本人の魂の原郷 沖縄久高島」比嘉康雄著 集英社新書より引用



◎月も、太陽と並ぶ久高島の最高神である。



月神は<マチヌシュラウヤサメー>(マチは待つ、シュラは美しい、ウヤサメーは尊い親の意)と

いっている。



月の光の柔らかなイメージが女性のイメージと同質と考えたのか、月神は神女たちの象徴で、

家レベルでは根神が、シマレベルでは外間ノロがその司祭者である。



また月は女親であって産む能力を持っていて、久高一人一人の命に責任があると考えられ、

出生のとき、結婚のときは月神に報告し守護を頼む。年始めの健康願いも月神に祈る。



穀物を生産する力も月神で、麦、粟で作った濁酒は月神の守護力を持った尊いものである。麦、

粟の農作祈願祭祀はこの濁酒を神女たちが「共飲して」おこなわれる。



太陽が一日の周期を考えるのに対し、月は一ヶ月の周期で考えられる。つまり、月の満ち欠け

によって月日を読む。



月もその光によって守護力が発揮されると考え、十三、十五、十八夜は守護力が強い吉日と考え、

祭祀の適日である。イザイホーも十五の満月の夜から始める。一年で月神の守護力である月光

が最も充実しているのは旧暦八月の十五夜である。



この満月の夜に穀物の豊作と神女たちの健康願いがおこなわれる。月神も太陽神と同じく地上に

降臨することはなく、香炉もないまま、神饌を供える高膳が外間殿にあるだけである。月神を象徴

する色は白である。また月は普通、チチと呼ばれている。なお、日食は月神と太陽神の逢引とい

われている。



☆☆☆☆



月のリズムで生きていた男 「月の本」林完次著 光琳社出版 より引用



◎スタンフォード大学医学部のL.マイルズ博士らが、ある盲目の男性の生体リズムについて研究

を行った。



先天的に目の不自由なこの男性は、睡眠リズムが周期的にひどく乱れるため、何年も苦しんで

いたのである。



実験室内において脳波やホルモン、体内活動などの生物学的機能をかなりの日数をかけて記録

してみた。すると、この被験者の体温、緊張の度合い、正常時の睡眠パターンには、ある一定の

周期があることがわかった。



それらはすべて、24.8時間という周期だったのである。太陽の1日のリズムは24時間だが、月

の1日のリズムは24・8時間である。つまり、この男性にみられた周期は、月のそれとまったく同

じだったわけである。さらに驚いたことに、彼の睡眠開始時刻は、実験が行われた地域の干潮の

時刻とぴったり一致していたというのだ。



よく知られていることだが、生物の体内には、外的環境などの影響とは無関係に体のリズムを保つ

タイマー、「体内時計(生物時計)」が組み込まれているという。人間の体内時計は約25時間といわ

れるが、厳密には、月のリズムと同じ24.8時間なのかもしれない。



(K.K)



 






月周回衛星「かぐや (SELENE) 」: http://www.kaguya.jaxa.jp/

「かぐや」による「月の全球地形図」



Composite Image Credit: T.A. Rector, I.P. Dell'Antonio, NOAO, AURA, NSF

http://www.noao.edu/image_gallery/html/im0650.html







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