「人間が好き」

アマゾン先住民からの伝言

写真・文 長倉洋海 福音館書店 より引用








宇宙の神秘のなかにある、

わたしたちの存在は、

宇宙そのものなのです。





楽しく踊り、歌い、幸せになるために、

わたしたちは生きている。





死ぬときも 生まれてきたときと同じように

なにも 特別なことはおきません

生も死も 祖先とつながる川の流れの一部なのです

ですから 死をおそれることはありません





わたしたちには、

”愛”にあたる言葉はありません。

”好き”だけです。





人々がもっとも求め、喜ぶのは、ものではなく、人間なのです。

すべてをさしだし、もてなし、そばにいてもらおうとします。





人間は鳥のように 静かに地球を 通りすぎていくことができます

どうして 自分の足跡を記念碑などの形にして 残そうとするのでしょう

人間をふくむ宇宙そのものが すばらしく 偉大な創造物なのに





地球をつくったオマミ(精霊)が言った。

「地球の幹をしっかり支えなさい」と。

わたしたちが支えていないと、

空がくずれ落ちてしまいます。





ヤノマミの精神世界

シャーマンたちは、精霊との交信を毎日のようにつづけている。よい精霊の力を

借りて、病気をなおすのも、悪霊を追いはらうのもシャーマンの仕事だ。シャーマン

はシポ(植物からつくった汁)を飲み、精神を高揚させながら、家の中を動きまわ

る。時には猿のようにさわがしく、時には鳥のように歌いながら・・・。その姿は、

精霊がのりうつっているかのように見える。若いシャーマンのダビは言う。「ヤノ

マミが天を支えているから世界はある。我々がほろぶと白人の世界もほろぶ。

人間は破壊をつづけているが、地球を休ませなくてはいけない。そうしなければ、

いつかオマミ(精霊)が怒って、空を私たちの上に落とすかもしれない」と。夜の

とばりがおりると、密林はふかい闇につつまれる。家の中には暖をとるたき火が

ちらちらと見えるだけだ。耳をすますと、さまざまな音が聞こえてくる。ポーという

フクロウににた鳴き声、ビューンという弓の弦を放すような音、水滴が石にはじ

けるような不思議な声も聞こえてくる。暗闇のなかにたくさんの命の音が、交差

し、共鳴する。まるで、闇のなかを精霊たちが動きまわっているかのように、森

は息づき、私の鼓膜にささやきかける。ヤノマミの人々は「外の世界(都市)では

騒音しか聞こえず、人々はぼーっとしています。しかし、私たちには自然が語り

かけてくるのが聞こえます」と言う。彼らがもっとも大切にするもの、それは美し

さと幸せだ。森の動物のように美しく体をかざり、幸せになるために踊り、歌い、

話し、旅をする。そして、祖先とのむすびつきをけっして忘れない。「いつも、祖先

のこと、死んだおばあさん、おじいさんのことを思い出すようにしています」。

(本書 密林のかなたへ より引用)







1998.5/8 心に響く言葉・「人間が好き」を参照されたし

「アユトン・クレナックの言葉」を参照されたし

「鳥のように、川のように」森の哲人アユトンとの旅を参照されたし


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