Chess Notes by Edward Winter
Samuel Reshevsky in the Netherlands, February or March 1920

Who Would Marry a Chess Master? - Chess.com レシェフスキー夫妻

Who Would Marry a Chess Master? - Chess.com 妻（Norma）と子供

レシェフスキー（Samuel Reshevsky）

1911年〜1992年

レシェフスキーは1911年ポーランドで生まれ。4歳でチェスを覚え、その強さから神童として賞賛されるようになります。

彼が8歳のとき、同時対局で強い選手を破り世間の注目を浴びますが、彼が子供のときの写真（上と一番下）の写真

でも感じることですが、彼の子供のときの目は、その知性とは逆に悲しく曇っているのを感じてなりません。両親は同時

対局による収入をあてにするためアメリカに移住し、通算して何千人という同時対局、1922年にはトーナメントにも参加

させています。このためレシェフスキーは学校には通うことは出来ず、彼の両親は不適当な保護の告発を受けたのです

が、レシェフスキーの恩人となったのがJulius Rosenwald（シカゴの会社の共同所有者）で、彼の教育を保証しました。



そしてレシェフスキーは、会計士としての職業を追求するために10年間チェスを捨てましたが、1933年、シカゴ大学から

の会計学位を受けた彼は、再びチェスに専念するようになります。1936年から42年のアメリカ・チェス選手権では、引き

分けを含めて75試合無敗の記録をち、7回全米チャンピオンになっています。しかし、第二次世界大戦前から目標とし

ていた世界チャンピオンは戦争によって閉ざされ、アリョーヒンの死後、ボトビニク、エイベ、スミスロフ、ケレスとチャン

ピオン決定戦に出ますが敗退してしまいます。



私生活での彼は、1941年結婚し3人の子供に恵まれます。彼はラスカーからカルポフまでの世界チャンピオンを破って

いますが、1950年代の前半では世界最強のプレーヤーと評価する人もいます。もし理解ある環境でのびのびチェスを

指すことが出来たら、そして青少年時代の10年という空白がなかったら、彼は同じ年に生まれた世界チャンピオン・

ボトビニクを倒していたかも知れません。



1981年、70歳の彼は米国選手権で3位になり、1984年、72歳の時はレイキャビクのトーナメントで優勝しています。

彼は保険外交員・投資分析家をしながらチェスを指しましたが、敬虔な東方正教会のユダヤ人であり、ユダヤ人の

安息日には試合をしないことで有名で、トーナメント主催者はそれを考慮して日程が組んだそうです。



（K.K）