未来をまもる子どもたちへ



衛星フォボス(右下)とその上空から見た火星


火星の衛星のフォボスは直径が約22km、随分と小さなな衛星だね。

でもこの衛星は火星の周りを火星の自転の13倍の速さで回っている

んだ。そしてフォボスの軌道が静止軌道より内側にあるため、一億年

以内に破壊されて火星の輪になるか、火星に激突してしまうと言われ

ているんだよ。





火星は地球の約半分の大きさの惑星なんだよ。30億年前に火星にも

水があったとされているんだ。現在ではその存在は見えないけど、

北極や南極に凍りついていると考えられているんだよ。だから火星

に生命が存在するかどうか、1976年に火星探査機を飛ばしたん

だ。でも結局生命をつくっている主成分の有機物は見つからなか

った。さてこの火星に太陽系最大の火山があることを知っていまし

たか。実はオリンポス山は今は死火山だけど、約2億年前までは

活動していたらしいんだ。実はこのオリンポス山の高さは26kmで、

地球上で一番高い山・エベレストの約3倍も高いんだよ。登山できる

としても誰もこんな高いオリンポス山に登ろうとしないかもしれない。

でも火星の重力は地球の約三分の一だから、たぶんひょいひょいと

登れてしまうかもね。このオリンポス山が太陽系最大の火山だった

と書いたけど、最近火星には数百年前に火山活動があったという

証拠が発見されたんだ。火星のエリシウム地域に溶岩流の跡があ

り、エリシウム付近の暗い色をした数百キロにわたる低地そのもの

が、溶岩が噴出して固まったものではないかと考えているんだ。

実は、このような暗い色をした低地はバイキング探査機でも発見さ

れていたんだけど、観測データが不足していたため原因を特定す

ることが出来なかったんだよ。最近(1998年10月29日)の発見により

比較的最近でも火星に火山活動があることがわかり、火星の素顔を

明らかにする上で貴重なデータとなりそうなんだ。さて、この火星は

15年か17年に一度、地球に大接近するんだ。次はいつなのかな。



APOD: 2013 December 25 - Phobos 360


マーズ・グローバル・サーベイヤー 2003年撮影




ESA Mars Express: Mars Express acquires sharpest images of martian moon Phobos


火星を周回しているヨーロッパ宇宙機関の探査機マーズ・エクスプレスが2008年7月23日、衛星

フォボスから93kmの距離を通過した時に撮った写真だ。フォボスはかつて小惑星だったものが、

火星の引力で捕獲されたものと考えられている。フォボスの大きさは、27km×22km×19kmとい

う小さな衛星なんだ。写真でもわかるようにフォボスの表面には衝突クレーターが沢山見えるね。

ところでこのフォボスは、レゴリスという細粒の堆積物で覆われているんだ。



APOD: 2009 November 7 - Stickney Crater

(大きな画像)

APOD: 2008 April 14 - Phobos: Doomed Moon of Mars

(大きな画像)



太陽系最大の火山、火星のオリンポス山の鮮明な画像(1998年4月)

火星周回軌道で観測中のマーズ・グローバル・サーベイヤーが撮影

マーズ・グローバル・サーベイヤー ホームページ(英文)


APOD: 2006 April 10 - Mars: The View from HiRISE

(大きな画像)



嵐によって大量のちりが巻き上げられている瞬間

JPL News Releases Sporlight On Mars - Image: Storm-Chasing Orbiter Tracks Martian Weather

下の三枚の写真はNASAの火星探査機バイキング1号が撮影したものだ。
ESA News:Cydonia - the face on Mars




下の写真は火星探査機「マーズエクスプレス」が、イシディス平原の北西にある

ニリ谷を撮影したものだ。(2011年5月)

ヨーロッパ宇宙機関: Mars Express sees deep fractures on Mars



JPL 2003 News Releases: Scientists Say Mars Has a Liquid Iron Core


2003年3月、NASAの火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーの観測データ

によって明らかとなった火星の内部。電波による3年分の観測データを解析した

ところ、火星の中心部のコアは全部液化しているか、または内側が固体の鉄で

その周りを液体の鉄が取り囲んでいる状態であることがわかったんだ。地球も同

じく一番中心が固体のコア、その外側が液状の鉄になっているけれども、火星の

場合も同じだったんだね。





日本初の火星探査機「のぞみ」のホームページ


マーズ・グローバル・サーベイヤーのホームページ(英文)・火星の人面岩

1976年7月31日、NASAの火星探査機バイキング1号が、火星表面上で撮影した驚くべき

画像を送ってきたんだ。「火星の人面岩」と呼ばれたもので、この画像は公開直後から大き

な話題となり、とくにUFO信奉者などオカルト支持者からは「火星の人工建造物」の証拠だ

として、今日まで、エセ科学ものの議論では必ずといってよいほど引き合いに出されるお

馴染みの画像だよ。





2014年4月13日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿したものです。



APOD: 2014 April 2 - Mars Red and Spica Blue

(大きな画像)



火星が地球に最接近(写真はNASAより引用)



明日4月14日に火星地球に再接近(マイナス1等級に輝く)しますが、お月様とも接近した姿が見られます。



写真は、3月末にスウェーデンで撮影された火星と「おとめ座」の1等星・スピカで、オークの木のすき間から

赤と青の対比する輝き(「はくちょう座」のアルビレオを思い起こさせます)が見えています。



アイヌの方は、スピカを狼(おおかみ)星という意味の「ホルケウノチウ」と呼んでいますが、日本語での語源

は大神(おおかみ)で、山の神として山岳信仰とも結びついてきました。



「かしこき神(貴神)にしてあらわざをこのむ」と日本書紀に記述されているようですが、ヨーロッパやイエロー

ストーン国立公園で成功したように日本の森に狼を放すこと、それに対して異論や不安(恐怖)はあるかと

思います。



ただ私は、かつて日本の森を守っていた狼、彼らの遠吠えをこの日本で聞いてみたいと思います。



100年以上前に絶滅したと言われる日本狼、何処かで生き抜いていて欲しいと願っています。




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