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おとなのかたへ (本書より引用)
アシジのフランシスコ
フランシスコは、イタリア中部アシジの町で、1181年、お金持ちの織物商の家に生まれま
した。明るい性格で、お金はあるし、友だちもおおぜいいて、青年のころは、ゆかいに遊
びくらすのが好きでした。すてきな騎士になることを夢見て、アシジと隣の町とに戦争が
はじまったとき、フランシスコもりっぱな騎士の装いで、いさましく従軍しました。けれども、
ほりょになったり、病気になったりして苦しんでいるとき、夢の中でキリストに出会いまし
た。キリストは、「くずれそうなわたしの家を建て直してほしい」といわれたです。そのころ、
キリスト者どうしで、戦争をしたり、ぜいたくをもとめたり、キリストを信じる者にふさわしく
ないことが、教会のなかにもたくさんあったのです。フランシスコはすべてを捨てて、キリ
ストのように生きようと決心しました。生まれかわったようなフランシスコは、父から親子
の縁を切られたり、町の人びとから笑われたりしながら、ただただ、キリストのようにまず
しく、けんそんに、神さまからつくられたすべてのもの、人も生きものも草花もすべてを愛
しながら、生活しました。やがて、男も女も、フランシスコのようにキリストに従いたいと思
う人たちがつづいて、なかまとなり、男性の「小さき兄弟会」(今のフランシスコ会)と女性
の「クララ会」となっています。フランシスコがすべてをおつくりになった神さまを讃美し感
謝してうたった「太陽のうた」は、今も世界じゅうで愛され、となえられています。
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