祈りの翼




リジュの聖テレーズ(幼きイエズスの聖テレジア)

1873−1897







今日の歌


私のいのちは一瞬 過ぎゆく一時 私のいのちは 私からのがれ去り

束の間に消え去る一刻。御身は知っておられます。

ああ私の神よ この地上で御身を愛するために

私には 今日だけしかないことを!


私は御身を愛します イエズスよ! 御身に向かって私の魂は憧がれる・・・・

一日のためにだけ 私のやさしい支えとなってください

私の心に来て 統め 私に 御身のほほえみをお与えください

ただ今日のためにだけ!


若し 将来が暗くても 主よ それは私には何でもありません!

明日のために祈る・・・・ああ 私はそんなことは出来ません・・・・

私の心を清く保ち 私を 御身の陰でおおってください

ただ今日のためにだけ!


明日を想うと 私は 自分の変り易さを恐れます

私の心の中に悲しみと 倦怠が生じるのを感じます

けれども 主よ 私は試練も苦しみも欲します

ただ今日のためにだけ!


やがて 永遠の岸辺で 私はあなたにまみえます

導きの聖なる水先案内よ あら波の上に

私の小舟を やすらかに導いてください

ただ今日のためにだけ!


私は 私のイエズスを見たい 覆いなしに曇りもなしに

けれど この地上でも 私は彼のお側にいるのです・・・・

彼はその愛すべき みかおを おかくしにはならないでしょう

ただ今日のためにだけ!





1897年9月30日(木) 愛の脱魂のうちに24年の短い生涯を終える。





「テレーズ・マルタン、リジュのテレーズ童貞、そしてばらの聖女。彼女は限られた環境

に短い生涯を送っていった。だが、幼子のほおえみのように輝くその魂は若い人の心

にたまらない憧憬をおこし、その古木のようなゆかしさは経験に富む人の魂を満足さ

せる。彼女の生涯は小説よりもドラマに富み、現実よりも真剣で、詩よりも美しい。こ

の現代のばらの芳香を知らないで現代人であると誇るのは、はたして妥当なことだろ

うか。」・・・・・・・「テレーズ・マルタン」M.・G・ドーレ著 ユニヴァーサル文庫より


リジュの聖テレーズは、シエナのカタリナ、アビラの聖女テレサとともに、女性としては

ただ3人の教会博士に数えられます。



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