「生命の始まりから浄化の日まで ホピ物語」

ダン・カチョンバ(ホピ・太陽一族)

北山耕平訳 ランド・アンド・ライフ発行 (非売品)





ホピ・太陽一族の指導者であったダン・カチョンバ(1875−1972)が晩年に語った

ホピ族の物語。そこにはこの世界の始まりと聖なる教え、その後に起こる迫害や分裂

が太古の昔からの予言として記されていた。その予言が一つずつ成就されていくのを

見てきたダン・カチョンバは世界が破滅に向かっているのを警告し、多くの人が生命の

道に立ち戻ることを最期まで祈りつづけた。グレートスピリットの教えを信頼し平和の道

を自ら歩き、模範を示してきたホピの人びとにこそ世界を破滅から救う鍵があるように

感じられてならない。このダン・カチョンバの言葉に一人でも多くの人に伝わることを心

から願いたい。幸いなことにこの「ホピ物語」全文が、数多くのインディアン関連の文献

を書いている北山耕平さんのホームページに掲載されている。是非お読みください。

(K.K)


この文献のバージョンアップ全文が、数多くのインディアンの文献を出版されている

北山耕平さんと奥様によるホームページ「Native Heart」に書かれておりますので、

一人でも多くの方にこの祈りを広げてほしいと願っています。また同じホピ族の長老

トーマス・バニヤッカの「ホピ平和宣言」も新たな訳で北山さんのホームページで公開

されております。偉大なる精霊から教えられたその道を、太古の昔から幾世代もの長

きにわたって受け継いできたホピの道の重みを改めて感じられてなりませんでした。


この「ホピ物語」を発行しているランド・アンド・ライフは「ホピの予言」というドキュメンタリー

映画を1986年に制作しました。ご希望の方はランド・アンド・ライフ事務局まで連絡して

みてください。VTR「ホピの予言」73分カラー 宮田雪監督 一本15450円(税込み)+

送料390円。また上記の「ホピ物語」はダン・カチョンバの遺言に基づいて値段はつけら

れませんので、実費と送料(一冊)500円の寄付で差し上げるそうです。


〒657-0817 神戸市灘区上野通1-2-35-312
TEL/FAX:078-881-8163
ランド・アンド・ライフ・ジャパン
(辰巳玲子さん宛)


ホピの預言(予言) を参照されたし。


創造主がマサウを通して語った預言と教示をまとめた「テククワ・イカチ」

ドキュメンタリー映画「ホピの予言・人類滅亡・核時代の最終予言」を参照されたし

ホピ族の長老マーティン・ガスウィスーマから日本人への伝言参照されたし

ホーク・フー・ハンツ・ウォーキング(歩きながら狩りをする鷹)からの手紙

「心に響く言葉」1997.6/20「シアトル酋長の言葉」を参照されたし

雑記帳「魅せられたもの」1997.6/20「霊的な戦士」を参照されたし

雑記帳「魅せられたもの」1998.4/20「父は空、母は大地」を参照されたし


 




トーマス・フランシス・ターベット 本書より引用


ダン・カチョンバは先代のホテビラ部落の指導者である。彼は太陽一族の人間だった。

この人生において、一世紀を越えて長寿を全うし、その生涯に「古代の世界」と「現代

の世界」との戦いに立ち会うという特権を与えられた。つまり、古くからの予言がいくつ

も実現されていくのを、その眼で彼はしっかりと見てきたのだ。平和に満ちた部落の

生活から、前の世界が終わった時以来ホピが忘れたことのない、あの力による最大

の干渉まで、連続して変化していくありとあらゆるスペクトラムを彼は体験した。1970

年1月29日にレコーディングされた話のなかで、ダンは「平和の人びと」の物語を語っ

ている。その話は時間の曙に始まり、1906年にホテビラを拓くきっかけを作った合衆

国政府による攻撃までつづく。世代が変わらないうちにホピの道、ホピ・ウェイを、ひい

てはアメリカを、更にはこの世界をも、ほとんど終わらせない勢いの、学校やお金、

そして警察のシステムについて、彼は語っているのだ。なによりもこの一連の悲劇を

引き起こした者たち、及びその者たちを支えている何百万人もの人びと、更に、ホピ

が一体なんの目的で外からの支配にかくも屈しようとしないのか、その理由すら少し

も知ろうとしないために、もう頑張れなくなっている人びと。こういう人たちにこそぜひ

なんとしても読んでもらいたくて、彼の話を活字にして出版しようという話が持ちあがっ

た。ダンはそれをこういう形で本にして出版することは認めてくれたものの、だだしそ

れには「その本を売ってはならない」という条件がつけられた。ホピの教えを売ること

は自らの母親を売るに等しいというのが、彼がずっと言い続けたことだった。出版に

当たり、彼ダン・カチョンバ自らがどの部分を活字にするか取捨選択し、ホピ語から

英語への翻訳は正確を極めるため、くれぐれももとの言葉使いに忠実にと言うダン

の言葉を受けて、外の世界と彼を繋ぐ個人的な通訳であるところのダナクィムプテワ

により慎重に執り行われた。コヨーテ一族、及び灰色鷲一族に関する記述は、ダン

が後になってどうしても付け加えて欲しいと言ったもので、このコピー版では中ほど

の「オイラビ村の創設」の最初の章の部分と、最終章「今日でさえもなお続く分裂」

の冒頭部分に挿入されている。ダン・カチョンバはその生涯においてさまざまな

予言がそのとおりになっていくところを見てきた。しかし彼が見たものはそれだけ

ではなかったのだ。ダンは父親からこう言われていた。「お前はこの時代の最後の

一大イベントである“偉大なる浄化の日”の始まりを見るまでは生きるだろう」と。

ダンが死んだのは1972年のことだった。享年107歳


 
 


目次

ダン・カチョンバとは誰か

第1章 生命の始まり

第2章 今の世界への脱出

第3章 この世界におけるグレイトスピリットとの最初の出会い

第4章 予言に示されたとおりの行為

第5章 二人の兄弟の使命

第6章 オライビ村の近くでマーサウと出会う

第7章 オライビ村の創設

第8章 予言されていた他の人種の出現

第9章 浄化の力

第10章 信心深いホピ 試練を受ける

第11章 信心深いホピ オライビ村より追放される

第12章 ホテビラ部落の創設

第13章 新たなるさまざまな攻撃

第14章 今でさえなお続く分裂





「ホピ 神との契約」より引用



この絵は西暦1100年にホピに最初に与えられ、オライビ近くの岩に描かれた有名な

ロードプランである。このとき以来、オライビとホテヴィラの指導者たちは、絵を定期的

に参照してきた。左下の人物は、右手にたいまつをもつマサウである。左手には、数

千年昔、ホピが地上に出るのに通った「アシ」を握っている。アシの右に見える円は第

四周期を示している。長方形は地上世界への脱出口、「シパプ」。長方形から伸びる

上の線は多くの人が従う物質的な道である。手をつないでいるのは、彼らが物質的な

生き方で結束していることを表わす。波線の示す「混沌」がその結末である。ホピが

従うように命じられている道が、下線に示されている。それは伝統派の歩む狭い道

で、トウモロコシ畑に立つ長老で終わっている。彼は、忠実な者たちに約束されてい

る平和と繁栄の象徴だ。この線沿いに、三つの円と縦線が見える。三つの円は預言

された大きな世界戦争である。最初のふたつはすでに終わり、最後のひとつはまだ

来ていない。最初のふたつの円に続いて、上下の線を結ぶ縦線がある。それは誘惑

にはまって進歩派になり、古来の信仰を捨てる人々の分離を預言している。それが

三つ目の円の前に来ていることに注目したい。ロードプランは、警告と希望の前兆、

両方の意味を持つもので、計画すべきことを告げるものだ。ロードプランは、オライビ

での記念すべき最初の会合において、マサウみずからシンボルを刻んだ、小道の石

とも関係している。これらのシンボルを調べる際には、いずれも大量の情報を含ん

でいること、そして、ホピの指導者たちは象徴を指しながら、長く完全な話を民に伝

えられることを知る必要がある。(中略) ダン・カチョンバが、石版のシンボルにつ

いて、もっとも包括的な解釈を与えてくれた。それは誰の注意も喚起せずにはおか

ないほど、恐ろしい解釈である。1000年昔に、マサウみずからが刻んだことを知れ

ばなおさらであろう。創造主がその作者でなければ、どうしてこんなことがわかるだろ

うか。アメリカ先住民の預言では、最後の審判がくるときに、先住民だけを存続させ

白人に「仇討ち」するというテーマが一般的だが、ホピの伝統派はやや例外である。

試練が極まるときに、彼らは私たちの残りの民とともに苦しむが、周期の終わりに

至って、自分たちの正しさが証明されると信じている。カチョンヴァはいう。

「われわれには、教示と預言がある。それは、信仰を守り抜く勇気と力を授ける前兆

の到来に、目を見張らねばならぬと告げている。血が流されるであろう。われわれの

髪と着物は大地に散乱するであろう。自然は、力強い大風の息をもって、われわれ

に語りかけることであろう。大災害を起こす地震と洪水、季節と気象の変化、野生動

物の消滅、いろいろな形の飢饉が起こるであろう。世界中で、徐々に、指導者と民衆

とのあいだに腐敗と混乱が広がり、戦争は強風のように広がるであろう。それもみ

な、創造の最初から決められていたことなのだ。われらが絶望的な困難に陥るとき

に、預言を成就する三人が立ち上がる。長い根と乳のような液を持ち、切られても

生え、卍に似た形の花を咲かせる草、メーハのシンボルは、自然の四大力の解放

を象徴する。太陽のシンボル、そして赤のシンボルがある。ホピの生命の道にバハ

ナ(白人)が侵入したことにより、メーハのシンボルが動き出すであろう。これによっ

て、ある人々は自然の四大力(四つの方向:統制力、原初の力)に向かって動き、

世界を戦争に引き込むであろう。これが起これば、われわれは預言が成就するの

を知るであろう。われわれは力を結集して、確固として踏みとどまるであろう。この

大いなる動きは失敗するが、その実質は乳であり、自然の四大力に統制されてい

るので、ふたたび立ち上がり、世界を動かし、もうひとつの戦争をつくりだすであろ

う。そこでメーハと太陽のシンボルが動き始める。それは一時休み、三度目に立ち

上がるであろう。第三の出来事が決定的なものになると、われわれの預言は告げて

いる。ロードプランは、その結果を語っている。この第三の出来事は、指令を出し、

「太陽」の益のために自然の四大力(メーハ)を動かす、赤のシンボルにかかってい

る。それが四大力を動かすときに、全世界は揺り動かされて赤に変じ、ホピの文化

を妨げる者たちに向かって立ち上がるであろう。大いなる清めの日は彼らに来るの

だ。慎ましい人々は、新世界を探して彼に走り寄り、赤アリのように地に群がるであ

ろう。それを見届けようと外に出てはならない。家の中にいなければならない。彼は

来て、この大地に最初からいた赤い民(アメリカ先住民は赤色民族である)を妨げて

いる邪悪な者たちを集めるであろう。彼は、生命の道か、その頭(特殊なホピの髪

型)か、村とその住居の形によって識別できる者を探すことであろう。彼だけが、わ

れわれを清めてくれるのだ。赤のシンボルによって指令を出す粛清者は、「太陽」

と「メーハ」の助けを得て、ホピの生命の道、地上におけるまことの生命の道を乱

してきた、邪悪な者たちを一掃することであろう。邪悪な者たちは首をはねられ、

もはや語れなくなるであろう。これがすべての義人たち、大地、そして地上のすべ

ての生き物への清めとなるであろう。大地の病は癒されるであろう。母なる大地は

ふたたび花開かせ、誰もが末永く、平和と調和に結束することであろう。」


 
 


デキストラ(ホピ族の著名な女性陶芸家)の言葉

「インディアンの夢のあと」北米大陸に神話と遺跡を訪ねて

徳井いつこ著 平凡社新書 より引用


巡礼というのかしら、ホピではいまでも定期的に遺跡を訪ねて捧げものをしているでしょう。

「そう。自分自身をきれいに拭うために。そして“思いだす”ために。記憶を新たにするために。

われわれがどこから来たか? 誰であるのか? 自分自身を霊的に新しくする作業なのよ。

・・・・本当は、遺跡だけではない。地球上のどこであれ、神聖な場所。どこにいても、あなたが

ひとりでいて静かであれば、創造主と話をすることができる。いつでも、どこでも、創造主の助け

が必要なときは。だって、あなたが何を感じているかを知っているのは、彼ひとりだけ。創造主、

グレイト・スピリット。彼を見た人はいない。それでも、どこにいても直接話ができる。われわれは

創造主のことを“イタナ”と呼びます。“お父さん”という意味」 (中略) 「そう。ずっとずっと昔、

何百年も前からホピの先祖は言い続けてきたのよ。<何もかも失うときが来るだろう。白い人

たちがやってきて、すべてが根こそぎにされてしまうだろう。そのときあなたにできることは、ただ

ひつつ。“思いだす”こと。自分が誰であるのか、どこから来たのか、いつも心に留めていること>

と」 自分が誰であるかなど、知ることができるでしょうか。私は、自分が何者であるかを知りま

せん。デキストラは知っていますか? 「自分が何者であるかを知るということは、自分自身をい

つも油断なく見張っている、ということ。<周囲で起こっていることのなかに没入してしまわないよ

うに注意しなさい!>と先祖は言った。<起こっていることから距離をとって、ひとりで歩むこと>

と。先祖はずっと昔から、来るべき時代のことを知っていたのよ。<カップのような物体がもの凄

い速さでそこらじゅうを走りまわるだろう。光がついて中には人間が乗っている>。これは車のこ

と。<われわれの頭上、空一面に、たくさんの蜘蛛の巣が張りめぐらされるだろう>。これは飛行

機のこと。<われわれの世界は、ふたつの黒い板に挟まれた白い物体によってまったく変わった

ものになってしまうだろう>。バイブルのことよ」 予言の一部ですね 「そう。<子どもたちは親や

年よりを二度と敬わなくなるだろう>。知ってのとおり。若い人たちは、ホピにおいてさえ、まったく

過去を敬おうとしない。私にとって過去は、かけがえのないもの。価値あるもの。古い時代の古い

人々の生き方のなかには、多くの真実が含まれている。昔から人々は、<大地のめんどうを見る

ように>と言い伝えてきた。<自然を壊すことがあれば、必ず何かが起こる>と。それがいま起

こっている」 「ホピに来るたびいつも感じるのは、地球、自然の古さということ。風に磨かれた岩

の魂ひとつ、水に削られた渓谷ひとつ・・・・・・・・どれをとっても人間がつくったどんな遺跡よりも

ずっと古い。多くの神話や物語は、そうした“古きもの”と人間とのつながりについて語っている。

プエブロには昔からストーリーテラーと呼ばれる役目の人がいて、物語を続けることで、“古きも

の”に結びつけられた人間の姿を繰り返し確認するという機能を果たしてきた。物語を失ったわ

れわれは、自然との絆、過去と未来との絆を失って、風のまにまに漂っているわけです」 「私が

子どものころ、まわりにいる大人は誰でも物語を話してくれた。冬は暖炉のまわりで、夏は屋根

の上に寝そべって。土の家は蒸し暑いから、みんな屋根に上がって眠るの。ブランケットもなし。

ただ寝転がるだけ。落ちていきそうに深い夜空を覗きこみながら、たくさんの話を聴いた。この

世界のありとあらゆるものについての物語。太陽、月、鹿、蛇、蟻、鷲、・・・・悲しくて泣いてしま

う物語もあった」 (中略) ホピ居留地内には小学校が六つと、中学、高校が一つずつありまし

たね。昨日、ホピ・カルチャーセンターで見かけた高校生の卒業パーティーはずいぶん華やか

だった。みんなタキシードとかドレスを着て、酔っぱらっている子もいたみたい 「そう、高校生

はひどい。煙草は吸うし、マリファナもやる。サンタフェとか都市の学校に通っていた子が戻って

きて、そういうことの中心になる。若い子がそんなだから、儀式に参加する人がどんどん減って

くる。カチーナ・ダンスを続けていくのも大変なのよ」 将来に絶望している? 「絶望はできな

い、あきらめることはできないのよ。われわれは子どもたちに伝え続けなければならない。しか

るべき年齢になれば、たぶん、気づくときがくる。われわれにできるのは、話すことだけ。人生

をつくるのはお前たち。お前たち自身の選択なんだよと」


 



APOD: 2012 May 19 - Annular Solar Eclipse

(大きな画像)



 


2012年5月24日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。



私がインディアンに関心を持った頃に、インディアンのことについて日本人の方が書いている本に出会った。

その方からは、メールを通していろいろ教えてもらったこともある。



その方はブログの中で、日食に関してインディアンのメディスン・マンから決して見てはいけないことを言われ、

世界中のシャーマン達が決して日食を見ない事例を紹介しながら、家にこもり内なるビジョンを見ることを訴

えておられた。



私は日頃から星空に関心があり、時々山にこもって星を見るのだが、日食も一つの天文現象であると浅は

かに思っていた。



確かに太陽が死んでいくことは古代の人々にとって恐怖であり、喪に服す意味で家にこもったのだろう。私

たち現代人は太陽が隠れても、直ぐに復活することを知っているため、彼ら古代の人のこの恐怖は決して

理解することは出来ないと思う。



この意味で、先のブログは私に新たな視点を与えてくれたように思う。



ただ、私自身の中で、違う見方をした古代の人もいたのではないかという疑問が湧いてきて、5月21日にそ

の思いを投稿した。



私はギリシャ神話は好きではなく、以前から古代の人が星空にどんな姿を投影してきたのか関心があった。

また自分なりに星を繋ぎあわせ星座を創ったほうが意味あることだと思っていた。



今日のことだったがアイヌの日食についての伝承に出会った。私自身まだ読んではいないが、これは『人間

達(アイヌタリ)のみた星座と伝承』末岡外美夫氏著に書かれている話だった。



アイヌの文献は何冊か読んで感じていたことではあるが、アイヌの方と神(創造主)はまるで同じ次元でもあ

るかのような親密感をもって接していながら、畏敬の心を持っている。私は彼らの世界観が大好きだった。



下にこの文献からの引用とアイヌの方が日食を歌った祈りを紹介しようと思うが、これは一つの視点であり

絶対こうでなければならないという意味ではない。



私たちは日食に対する様々な見方を受け止めなければならないのだろうと思う。



☆☆☆☆



太陽が隠れるということは、人びとにとって恐怖でした。



日食のことを次のように言いました。



チュパンコイキ(cup・ankoyki 太陽・をわれわれが叱る)
チュプ・ライ(cup・ray 太陽・が死ぬ)
チュプ・サンペ・ウェン(cup・sanpe・wen 太陽・の心臓・が病む)
トカム・シリクンネ(tokam・sirkunne, tokap・sirkunne 日(太陽)・が暗くなる)
チュプ・チルキ(cup・ciruki 太陽・が呑まれた)
トカプ・チュプ・ライ(tokap・cup・ray 日中の・太陽・が死ぬ)  
チュプ・カシ・クルカム(cup・kasi・kur・kam 太陽・の上を・魔者・がかぶさる)



日食の際の儀式を紹介します。



男性は、欠けていく太陽をめがけてノイヤ(蓬(よもぎ))で作った矢を放ちました。



女性は、身近にある器物を打ち鳴らし声を合わせて、次のように叫びました。



チュプカムイ      太陽のカムイよ
エ・ライ ナー   あなたは重態だ
ヤイヌー パー    よみがえれよー
ホーイ オーイ    ホーイ オーイ



日食は、太陽を魔者が呑み込むために起こったと考えました。その魔者を倒すために、蓬の矢が効果が

あったのです。



太陽を呑み込む魔者は、オキナ(oki・na 鯨・の化け物)、シト゜ンペ(situ・un・pe 山奥・にいる・もの 黒狐)。

オキナは、上顎(うわあご)が天空まで届き、空に浮かんでいる太陽をひと呑みにしたと伝えられています。



闘病記/定年退職後の星日記/プラネタリウム より引用



☆☆☆☆







(K.K)



 

 


2012年5月21日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。

画像省略

厚木市から見た金環日食



僕は毎日起きてすぐに太陽に祈っている。



人びとに安らぎが訪れるようにと。



今日は金環日食だった。



昔の人は急に太陽が隠されるのを見て、恐れおののいたことだろう。



でも、僕は違う人々のことも想像してみた。



インディアンホピの方たちが日食をどのように見ていたかはわからないが、

日の出と共に太陽に祈りを捧げている人々のこと。



もしこの人たちが太陽が隠され死んでいくのを見た時、こう願い叫んだかも知れない。



「太陽、生きてくれ!!!」と。



僕は肌を通してその感覚を理解しているとはとても言えない。



しかし太陽と心が通じていた民の中には、死にゆく太陽を見ながらこう願ったかも

知れない。



日々、太陽が昇ることを当たり前の出来事と受け取らず、日々感謝の心を持って

生きてきた人たち。



勿論これは僕の勝手な想像で、そのような先住民族がいたかどうかはわからない。



でも、僕は彼らのような民がいたことを、そして現代でも生きていることを信じたい。



(K.K)



 

 

2012年5月27日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。





(大きな画像)



題・・・「お父さん、宇宙が、金環日食が、ここにもあるよ」・・・自宅近く



(K.K)



 

2012年6月4日、フェイスブック(http://www.facebook.com/aritearu)に投稿した記事です。





(大きな画像)



2004年の金星の太陽面通過、太陽の右側に金星が写っています。(写真はNASAより引用)



今日の部分月食は厚い雲に覆われ見ることが出来ませんでした。



でもお陰で近くに天体観望できる開けたところを新たに開拓することが出来たので感謝です。



ところで、明後日の金星の太陽面通過ですが、上の写真は2004年6月8日の時のものです。



じゃあ明後日見逃しても数年後に見れるんだ、と思われたら大きな間違いで、次は105年先に

なってしまいます。



105年先というと、現在の赤ちゃんでも見るのは殆ど出来ず、その赤ちゃんの赤ちゃんが長生

きしてようやく見ることができるのだと思います。



私たちが明後日見る金星の太陽面通過、そして次に目にするであろう世代を想像するとき、

インディアンの言葉を思い出します。



☆☆☆☆



「私たちの生き方では、政治の決め事は、いつも七世代先の人々のことを念頭におきなが

ら行われる。



これからやってくる人々、まだ生まれていない世代の人々が、私たちよりも悪い世界で暮ら

したりすることのないように、できればもっと良い世界に生まれてこられるように心を配るの

が、私たちの仕事なのだ。



私たちが母なる大地の上を歩くときに、いつも慎重に一歩一歩進むのは、これから生まれ

てくる世代の人々が、地面の下から私たちのことを見上げているからだ。



私たちはそのことを、片時たりとも忘れない」



オレン・ライオンズ(オノンダーガ族)



「ネイティブ・アメリカン 叡智の守りびと」築地書館より



☆☆☆☆




(K.K)









アメリカ・インディアン(アメリカ先住民)に関する文献

アメリカ・インディアン(アメリカ先住民)

美に共鳴しあう生命

ホピの預言(予言)

天空の果実


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