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本書 ごあいさつ より引用
「日本人はるかな旅」展は、文部科学省科学研究費補助費特定領域研究「日本人および
日本文化の起源に関する学際研究」の成果に基づき、日本人のルーツを探ってみようとす
る展覧会です。
日本列島に、私たち“新人”(ホモ・サピエンス)が住み始めたのは、およそ3万年前からと
考えられています。アジアの各地でさまざまな環境に適応し生き残った人々が、独自の文化
をもって、いくつかのルートで日本列島にたどりつき、互いに影響を与えつつ融合して“現日
本人”が誕生したといわれています。その光景こそ、日本列島という“ふるさと”の現像です。
本展では、港川人など日本人の祖先の化石人骨、日本各地で出土した石器や土器のほか、
ロシア・マリタ遺跡から出土した狩猟具や中国・河姆渡遺跡から出土した初期稲作を証明す
る農耕具などの海外の関連する資料をあわせて展示し、旧石器時代から弥生時代までの人
々の姿かたちと生活を描き出します。本展を通じ、日本列島に到達した私たちの祖先が厳し
い自然環境を克服し、技術・文化を築き上げていく過程をたどる体験が、日本人の原点を見
つめ直す機会になればと願っています。
また、昨今問題となっている日本の前期・中期旧石器遺跡捏造と更新世人骨の検証に関す
る最新の情報を実物の展示によって解説いたします。
なお、本展は、今年8月〜12月放送のNHKスペシャル「日本人はるかな旅」と関連して、国立
科学博物館とNHK、NHKプロモーションによって企画されました。
2001年9月
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