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雑誌「Life」など多くの雑誌で活躍した著名な写真家・Harry Bensonによるフィッシャーの写真
集。恐らくチェスプレーヤー、一人に焦点を当てた写真集が出るのは、長きチェスの歴史の中
でも最初のことであり、チェスファンだけに留まらず、如何に世界中の多くの人間がアイスラン
ドにおけるチェス世界選手権に目が釘付けになったかを垣間見ることができる。写真家であ
るハリー・ベンソンはこの文献でフィッシャーのことについてこう述べている。「私の写真家生活
の中で、彼は最も気難しい人間でありながらも、最も魅了された人間だった」。
この写真集の多くは1972年の世界選手権の時の休息日に撮られたものである。私達が知って
いる対局場面のフィッシャーではなく、花や馬と心通わせるフィッシャーなど意外な一面をうかが
うことができる。またそれとは逆に悲壮感や孤独感が漂う表情も混在している。恐らく写真家
ハリー・ベンソンはこの混在した世界を併せ持つフィッシャーに魅せられたのだろう。
この写真集は、フィッシャー・ファンだけに留まらず、チェス・ファンにとっても貴重な証言記録
として後世に残り続けるに違いない。
尚、同じ題でフィッシャーのドキュメンタリー映画も出ているが、これも実に素晴らしい。
(K.K)
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